ロンドン
パリ
ハイデルベルグ
フランクフルト
バルチモア
フィラデルフィア
ボストン
ピッツバーグ
NY
サンフランシスコ
日付未定ってな計画を立てました。6-9月。旅費だけで24万円だったはず。チケットは全部オープン。結構、お大尽。怪しいバイトでお金もあったし。親のクレジットカードに入れてもらって、現金はもって行かない方針。バブルの最中だしね。博士の1年なので、時間は超自由。博士の時間は、こういう風に使うものだよね。ちなみに学振とかは、当時はなかったはず。
なんか池袋の怪しい旅行会社に行って、取ってもらったはず。たぶん、親に聞いたんじゃなかろうか。なので、大西洋便が、フランクフルト->バルチモア。本当はフィラデルフィアに行きたかったんだが、直行便は当時はなかったらしい。
で、事前に知っている先生に手紙を書きまくりました。重要。博士課程の学生なんて、どこでも大歓迎。E-Mail は、その頃は、まだ、ありませんでした。ぎりぎりぐらい。今でも、E-Mail は無視されることが多いので、物理レターは重要。もちろん、大学の便箋で出す。これが重要。それが「正式な大学の手紙」ってことになるので。
まだ、EUでなかった時代なので、フランスはVISAが必要だったはず。アメリカもね。
海外はグァムを除けば初めて。でも、英語は日本で会ったManna先生とかと問題なく話せていたので、大丈夫だとたかくくってました。実際、問題なかった。今よりも、スムースな英語だったと思う。使う頻度が今とまったく違う。英語の論文書きまくってたし。
たぶん、地球の歩き方ぐらいは持って行ったんじゃなかろうか? でも、確か小さいトランク一つだったはず。コインランドリー探しまくってたな。ノートPCもない時代でした。端末は何も持っていかなかった。そもそも存在してないです。自作コンピュータは持っていたが、持っていけるようなものではなかった。
初日だけはロンドンのホテルを取ったが、翌日からはロンドン大の寮。そのまま、Imperial Colledge に行って、「ICLPで発表する学生なんだけど、Edingburgh の先生の所に行きたいんだけど、紹介してくれない?」と、手近な学生を捕まえると、教授が出て来て連絡取ってくれました。
ロンドン大の寮は、まるで監獄。個室っていうか留置場の高い窓からは細い光が差し込む。超寒い。巨大な食堂で出される朝食は、
様々な形をしたシリアル (味はない)
プルーン、干し果物
一種類の豆のスープ
牛乳と紅茶
卵料理やポテトもあったかな? さすがイギリス。豆のスープはまずいが、牛乳はうまい。
で、InterCity で Edingburgh へ。確か First Class だったはず。学会で知り合った香港出身の慶応大の女子学生(既婚)も行きたいと言うので、向うで合流。Milner 先生とか Gordon 先生とかと。
その女子学生は、Edingbrugh がいたく気に入ったらしく、そのまま一ヵ月逗留して、学生と一緒に研究してました。夏休みで寮が空いていたらしい。イギリスはそういうの自由。Edingburgh では B&Bに泊まってました。
もちろん、お城とアーサーズシートには登りました。
で、ロンドンに戻り、そこから、飛行機で(まだ、英仏トンネルはない)でパリへ。パリはINRIAには寄らずに、北駅からハイデルベルグへ。駅で「To Hiderberg」って言ったら「NON NON No English」。しょうながいので、紙に駅名書いて。
取り敢えず切符は買えたんだが、乗り方が良くわからない。なんか巨大な個室があるので、そこを一人で占有していると車掌が来るので、聞いてみるとOkらしい。
なんだが、そこにどやどやと、フランス人の学生が乗り込んで来る。僕は一応、第二外国語はフランス語なんだが、厳しい。英語話せるのは6人中2人。じゃぁ、何語話せるんだよって聞いたら、ドイツにいくからドイツ語。そりゃそうだ。しかし、後の二人は、ラテン語。そんなもの勉強してなんになるんだよ?! つうか、今でも教えているのかそんなもの。でも、ラテン語は、文系のC言語みたいなものらしい(本当か?)
途中でパスポートチェックが入る時代でした。今は何にもないはず。
すげー賑やかだったが、彼らは途中で降りる。夜行なので朝早くの乗り換えがあった、お昼にハイデルベルグに着く。そこには、やっぱり知り合いの女子学生(またかよ?!)が迎えに来てくれて、そこで一泊。っていうか、夜行でくたびれてて夜までぐっすりでした。
なんかスイス料理かなんかを食べて、翌日は大学へ。と言っても案内してもらって学食でご飯食べただけ。それで、裏山の散歩とか。「ドイツ語話せなくても、ダンケシェーンぐらい言ったら?」そりゃそうだ。
つまり、ハイデルベルグは、友人に会いに行っただけでした。
そして、翌日は、フランクフルトへ電車。そして、バルチモアへ〜 あれ、なんか飛行機の高度があがると歯が痛いぞ。
(続く)
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