結構、ひねくれた展開だな。女性らしい話の展開。というか、あんまりにも女性のそれなので、ちょっと、うんざりです。一言で言えば、
どうせ男は馬鹿で外ばかり見てる
だよね?
人工物と言う用語は変。だって人が作ったものではないから。スペーストンネルってのも、あまりに陳腐な用語だ。
同じところに二つ置いて、両方を13に設定すると宇宙が消滅するっていう設定ですけど、無理すぎです。フォーラーとのゲーム理論的議論も説得力がないと思う。後ろの超物理的設定もそうだけど。
博士の誘拐と、アマンダの逃避行、マグダレナの探索、マーベットとカウフマンのワールドへの旅。そのどれもが「目的が外れてる」っていうのがこのナンシー・クレスの小説の本質だと思う。
そういう風に理解すれば、後からは、この落ちが必然だと思えます。多分、そうなるんだろうとは思ってましたが、この落ちは読めませんでした。
マーベットの超感覚の設定は面白い。女性の直観を拡大したものだね。それが、役に立たないあたりが、また、面白いです。マグダレナも女性的なものを拡大したものだし。クレスって自虐的過ぎ。
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