東工大の情報科学は有名な先生が多かったので受けたかったんですが、位相数学が出るんだよね。そっちまで勉強するのは、ちょっとかんべんだなと思ったのでやめました。チコノフの定理ぐらいまでは、一通り勉強はしていたんですが、微妙に自信がなかった。一つは、選択公理を信じてなかったせいだな。前原先生の記号論理をもっとはやく勉強するべきだったが...
東大にしたのは、それほど深い理由ではないです。東京がいいと思っていたのと、コンピュータやりたかったのと、和田英一先生の名前は知っていたくらい。東工大は半分推薦なんですが、推薦枠には入らなかったので、どうせ東工大大学院も受けるので、受験勉強するなら東大も受けるってぐらい。ついでに、国家公務員試験も受けました。受験勉強は一緒だから。
今から考えると志望の研究室と先生には顔を出すべきでした。取る方になってみると、それが重要なのは理解できます。研究テーマとの相性があるから。
情報工学の事務室にいって願書と同時に過去問をもらって勉強しました。過去問は必須。当時は、なんと化学でも受けられた。
でも、東大だから、過去問解いただけで通用するわけないとは思ってました。計算力が必要なのは知っていたので、数学、物理、物理化学、有機化学、分析化学あたりは、演習書を一通り勉強しました。微分方程式と線型代数だね。三年生後半ぐらいで結構問題を解いた記憶があります。
プログラミングやアーキテクチャが出るのは知ってましたが、そんなものは特別には勉強しませんでした。だって、学部の時間の大半はコンピュータに費していたわけだから、そんなもの勉強しなくても出来ると思ってた。過去問見ても出来そうだったし。トラ技とかインタフェースを読んでいただけ。実際、楽勝でした。
第二外国語があるのは知ってて、フランス語で受ける気でしたが、大学の授業とラジオ講座ぐらいでした。それで通用しました。短い日本語訳書くだけだったし。東工大は語学のオプションの授業が充実していて、フランス語が第五第六位まであった。
英語は、もともと博士までいくつもりだったし、論文ってのは英語で書くものだと思っていたので、学部でSFや教科書や論文を英語で結構読んでました。Dirac, Quineとか。吉田夏彦先生も「原語で読め」の人だったし。CP/MやZ80のマニュアルも英語。ノーベル賞の原論文の(英訳を含む)英語論文とか読んだのも楽しかったな。一緒に勉強してくれる人がいたのが良かったと思う。なので、英語を特に勉強しようってのは院試対策にはなかったです。4年生の時には英語で困るという感じではありませんでした。英語の問題は全然覚えてないです。英作文だったかも。
当日の試験は、微分方程式はばっちりでした。その他、化学の専門とかは(微分方程式以外は)そこそこだった。なので、試験の成績はそれほど良かったとは思いません。思わないが、たぶん、下の方でもなかったので落せなかったのだと思う。
父は東大大学院に受かった時には「落ちれば良かったのに」と言ったんだよな。家業の方を継いで欲しかったんでしょう。でも、さすがに東大にいくなとは言えなかったんだよな。継いでいたら苦労しただろうとは思います。
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