Saturday 30 April 2011

微量放射線の影響

20mSv/y、2μSv/h なんだけど。自然放射線量でも、結構高い。

 http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-2.html

なので、10mSv/y程度までは人間の防御機構の範囲だと思われる。なので、政府の20mSv/y が「とんでもレベル」とは思えないです。

どんなに少なくても影響は出るってな説もあるんだが、主な影響はDNA損傷によるガンでしょう。破壊は分子レベルなので、何らかの拡大機構がないと影響が出ない。つまりガンだね。他の影響があると言うなら、その仕組みを知りたいです。

生殖や成長に影響が出る説もありますが、そもそもターゲットが小さいから確率も小さい。子供に影響が大きいのは、主に時間がたくさんあるからだと思う。

で、影響が出たとしても線形の類推だと0.1%ぐらいか。この辺りだと測定できない。なので議論がわかれる。何せタバコでも反対意見出すのが学者だし。

 肺がんを発症して死亡するリスクは、
 現役喫煙者で人口10万人あたり114.0人( 0.11%)、
 非喫煙者は24.1人( 0.02%)との統計

これで「5倍」とか見るか、+0.1% と見るかってことだよね。この事実にもかかわらず喫煙を選択する馬鹿は多いわけで、まぁ、そういうことです。まぁ、今回の「人体実験」でこのあたりの知見が増えることは確かだが。このあたりを他の要素のノイズから切り分けて影響を確定させることは難しい。

チェルノブイリ後のソ連の人口は激減しているんだけど、それは原発よりは生活水準の低下の影響が大きい。原発の微量放射線で騒ぐよりも、ちゃんと経済生活することが大事だと言うことでもある。

放射線の害は確率的なものなので、どんなに微量でもガンになることはあり得る。つまり、20mSv/yだろうが1mSv/yだろうが、放射線が原因のガンは起きます。なので、

 早期発見
 保険
 免疫力を上げる
 生活水準を上げる

ってので相対的に打ち消すこともでいる。レントゲンで被曝してもガン検診受けた方が良い理由の一つ。

結局は、自分の体、自分の生活の判断。そこの住んでいるのは福島の人であって、判断するのは福島の人。大騒ぎしている人達は、その不安を拡大しているだけだ。

基準を1mSv/yに下げて、

 大量避難

になったら、それで下がる生活水準で増える死者と釣りあうだけの「放射線の害の低減」が本当にあるの? 自分が避難対象になった時に、どう判断するの?

いや、見終った魔法少女まどかマギカの影響がないとは言いませんが、20mSv/h で大騒ぎしている人達は、ちょっとね。いや、大騒ぎする通りなら 10年とは言わず、数年で影響が見れるはず。ある意味で結果はすぐわかる。

なんだが、お役所根性として、

 20mSv/y が安全と言うと、それを金科玉条にする

ってのがある。つまり、

 20mSv/y 以下なら何も対策しない

ってことをやる。いや、お役所ってそういうところだから。それは違うだろとは思う。その辺りは、しっかり指摘して見張るべきだとは思います。校庭の表土除去ぐらいやれば?

20mSv/y の被曝は生活方法によっても下げられます。自分の命は自分で守るしかない。国やお役所は個人を守ってはくれないんだよ。

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