Saturday 23 March 2013

IP アドレス

東大で class B のアドレスを配布した時に教授連に吊し上げを食らった話はもう書いた。

http://seeker-s-eye.blogspot.jp/2007/01/ip_2973.html

要するに、IPアドレスが足りないのは政治的に fragmentation されているからなんだよね。

ネットワークの分割は政治的というよりは、ネットワークトラブルを切り分けるためのものだけど、IP アドレスと一緒にされているのは歴史的な理由だと思う。LAN に関しては、もはや、スイッチがすべてのアドレスとルーティングを把握しているわけだから、分割してもあんまり関係ない。けど、TCP/IP のレガシーだから仕方がない。

IPアドレス付け替えは管理者の病気だが、うちは flat segment が広くて400台ぐらいぶら下がってる。そこの管理は簡単。Web の画面から Mac address と host name を登録すると自動的に IPアドレスがもらえます。もはや固定IPを持っている機器とかはルータ/スイッチと少数のサーバだけなので、アドレスの付け替えが面倒だったのは過去のことだと思う。特に、private アドレスの付け替えは簡単。「リセットしたので、自分で必要な分だけ割り当ててね」で終わりと。DCHP だけでホスト名がないPCだったら、たぶん気が付かない。iPad とか。

10年前ぐらいまでは付け替えを頻繁にやる管理者が多かったような気がする。今は、NATが大半になったから、むしろ付け替えなくなったのかも。

日本には、もう IPv4 アドレスはないわけなのだが、IPv6 の盛り上がらなさ加減はなんなのかな。ローカルプロバイダがグローバルアドレスに月千円とか付けているのを見ると殴りたくなる。

http://www.nirai.ne.jp/int/index.html

* 128bit もある資源に値段付けるのかよ

いや、/64 くれるんだったら払ってもいいかな。

それで、「どこでも My Mac」とか Skype とかで

* NAT 越え技術

に命をかけるのは、たんなる「マッチポンプ」だと思うよ。IPv6 になれば port scan とかもなくなるのに。

レガシーに拘泥するのは年寄りと決まっているが、時代遅れのIPv4がいつまでも使われるのは、TCP/IP技術者が年を取った証拠でもある。20年前からね。

32bit + NAT に一生付き合うかと思うと、つまらないなとは思う。まぁ、政治的に IPv6 を矯正でもしない限り、移行はありえないな。

そういえば、うちのNATなsegmentから、うちの大域アドレスにアクセスしても戻ってくるようになった。Apple の Time Capsule のルーティングが少しは賢くなったか。Proxy arp とか懐かし過ぎる。

IPv6 への移行コスト的にどうこうとかいう人がいるけど、もはや、IPv6 に対応してないネットワーク機器は存在してないと思う。10年前の機械でも使っていれば別だが。沖縄ケーブルネットは使っていそうだな。IPv6 の移行コストは、もはや、

* 勉強しないネットワーク技術者

のコストでしかないな。機材の設定のてまの10%だと思う。昔は苦労したけど。

ケーブルネットは、絶対に IPv6 に移行しないはずです。NTT は NGN で IPv6 を独占したいのだろうから、それに沿って行動しているのかも。

IPv4 のアドレスを切らしたのは現状日本だけなのに、この盛り上がらなさ加減が素晴らしい。

http://www.janog.gr.jp/meeting/janog30/doc/janog30-ngn-after-son-01.pdf

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