この話は、ティンブリーミーのウサカルシンの壮大なジョークというわけなんですが、結局、ガースをグーブルーの侵攻から守っただけという全然話の進んでない状況です。ストリーカーが出て来ないのも聞いていたので、それは覚悟していたんですが...
http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~kono/sf/126.html#start
でも書いているけど、ブリンって寄り道の天才って感じですね。もちろん、つまらないわけじゃないんだけど。ガースリングと知性化儀式への盛り上がりは素晴しいです。その後の引き延ばしも良い。グーブルーは可哀想だし、海兵隊の少佐の扱いもひどい。でも、そのひどさが、ブリンの言う「ユーモア」の本質なんだからしょうがない。自身で書いている通り笑いってのは、要するに他のものへの脅しに過ぎない残酷なものだから。
でも、ファイベンは良いよね。ファイベンがゲイレットを慰める爲に話すコンサートの話は大爆笑だし。さすがお笑いブリン。ゲリラ戦の面白さはしっかり書けていると思う。ゲイレットのツンデレぶりも花を添えているし。そんなに良い思いして良いのか? ファイベン。
長い話で寄り道ばかりの癖に一部は説明不足だと思う。もう少ししつこく解説しても良いんじゃないだろうか? 納得できないところがいくつかありました。まぁ、そんなところ拘っても仕方ないし、あまり詳しく書くと、この手のシリーズものはボロが出るからなぁ。
テンブリィーミーのグリフ(明らかに漢字、あるいは梵字にインスパイアされてるよな〜)と変態は面白いです。人間の長期的な鍛錬による肉体の変化と対照してもっともらしく見せるのも良くできていると思う。もう少し余分な話の枝(アサクレーナーの能力譲渡とか、コールトをひっかる話とか)を切ってくれた方が良いと思うが、まぁ、それがブリンだからなぁ。
「知性化の嵐」も全編そろっているはずですが、いつ読むのかは謎です。
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