Sunday 15 June 2008

デフレと生産性

日本だけが世界の中で珍しくデフレ状態なわけなんですが、「給与の下方硬直性があるので、デフレループは完成しない」ってな説があった。

公務員(と、それに準ずる職業。名前だけが変わったみたいなのが大半)の給料ってのは、職種が変わらないとほとんど変わらない。実際、この10年でほとんど変わってません。でも、手取りは減っている。それは、厚生年金の分が増えているから。大学でも非常勤講師とかは減らす方向なので、昔より収入を増やすのは難しい。サービス残業とかも、そうだし、さんざん宣伝している転職だって給料が増えるケースなんてほとんどなくて減るのが普通。あれやこれやで、結局、給与は減ってます。

どっかの業種の調子が良ければ、そこの給料が上がって、そこから他に波及するという感じなはずなんだけど、関心の輸出が、日本の競争力低下で伸びないので、トヨタ以外はどうしようもない。

給与に関しては最低賃金を引き上げると言う手法がある。最低賃金で働くと生活保護よりも年収が低いという状況なので、引き上げた方が良いと思う。1000円まで上げちゃえと僕は思う。最低賃金が低いというのは、生産性が低い証拠なので、全体の生産性を上げる一つの方法だと思う。

当り前だけど、生産性を上げるしかデフレを脱却する道はないです。予算の使い方とかも生産性を基準するべきだと思う。公共事業でも、それが、どのように生産性向上に繋がるのかを説明する義務がある。

もっとも生産性に向上するのは教育だったりするのだが、

  最強ワーキングマザー対談(3)「日本は子供に冷たい国」
  http://mainichi.jp/life/kaasanchi/news/2008/06/50.html

  とにかくあまりにも日本って、子供たちに対する税金配分が少な
  すぎるんですよ。いま、GDP(国内総生産)比0.7%しかなくて、家族
  対策費というのが。ヨーロッパですといちばん多い国で4%くらい
  まであるんです。

ってな状況だからな〜 時間はかかるけど、10年20年後の生産性を上げるには教育しかない...

大卒の生涯賃金は2億円なんだから、大学を出れるような子供には3000万円ぐらいかけても良いはず。親がそれを出来るわけはないので税金とか奨学金とかで仕組みを作るべきだよ。教育がはっきり投資としてリターンがあると言う仕組みが出来れば良いのに。

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