なんか博多って朝、道を掃除している人が多い。
コーエーの社長は、昔、H社でベクトルマシン作っていたなんて話もありますが...
ベクトル方式のスーパーコンピュータの元祖はCRAYですね。何故か、IBMは、このあたりには手を付けず。日立とNECが、このあたりを席巻してました。
ハードウェアの方が注目された気がしますが、日本でベクトルマシンが流行ったのは「Fortran のプログラムに、指示を入れるだけでベクトル化される」というコンパイラがあったからです。今のHPC方式だね。大学が設置したスーパーコンピュータを(コンピュータ技術者でない)科学者達が気軽に使えたわけ。
一方で、アメリカは何故かベクトルマシンは、ほとんど作らなかった。いや、正確には IBM は作らなかったわけ。コンピュータ設計なんて、結局は、資金と人材なわけで、それが集中していたIBMがやらなきゃだめなんだよね。
分散方式のコンピュータの方は、MPIでプログラムするというわけなんだけど、これが...
人間がプログラムするようなものではない
です。難しいです。なんだけど、アメリカにはPCクラスタしかなかったわけなので、それでやるっきゃなきゃった。
そんなわけで、PCクラスタに関してはアメリカが先行しました。IBMが何故かクラスタ寄りだったんだよな。
数値風洞とか地球シミュレータとかは、研究者が、今までベクトルマシンで行なっていた計算をスケールアップするためのもので、研究者の需要がはっきりしています。
なんだが、神戸の次世代スパコンは、そのあたりの議論がうまくいかなくって「アメリカで流行っているPCクラスタ」を入れようってな話になったみたいですね。微妙に需要とずれているかも...
日本は、CP-PACSとかGRAPEとか、結構、面白い特殊用途並列計算機もあるし、頑張ってはいるんだけどね。
GPGPU信者もいるようですが、GPGPUは、どちらかと言うとGRAPE的な発想で、やっぱり特殊用途向きですね。
並列計算のスケールアップは、
CPU
Memory
Network
の三つで決まるので、巨大スパコンが不要ってわけでもないです。
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