Friday, 8 May 2020

岩波の現代数学概説 I

実家から回収してきたものの一つ。冒頭にいきなり

  今は集合論とかは重要ではなくて、射とか可換とかの圏論の考えが大切

とか書いてある。でも選択公理は使うのでずるいんですけどね。

引っかかったのはテンソルのところだが、章の冒頭に

  多重線型写像

って書いてあるじゃん。それがテンソルのこと。なのだが、なんとテンソルの定義は出てこない。だって、多重線型写像という言葉で十分だから。

で、Tensor積の話に突入。今読むとするするわかる。だって圏論しこたまやったし。要するに、

  積の定義の可換性と uniquness をチェックしているだけだ

学部生の頃は、何しているのかさっぱりだったのに。

紙も残念でばりばりに酸化してしまってる。なんかすると防げるらしいんですけどね。いろいろ残念な本だった...

物理の教科書の方でも、数学の方でも「テンソルは多重線型写像のこと」って、はっきり書いてあるのがなくてな〜





現代数学概説〈1〉 (現代数学 1)

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