37話ぐらいで打ち切りだった、2004年のウルトラマン。ハリウッド版の映画 Ultraman の続きの設定らしいです。
僕は結構面白かったんだが、そもそも僕が面白いと思うようではダメなんだろうな。見なおしてみると、CM がウルトラマンの玩具ばかり。パジャマとか文具とか。景気良かった頃の話だが、話自体は真っ暗。
そもそも地球防衛軍ナイトレイダーが胡散臭くて、出てきたウルトラマンを攻撃したりする。で、ウルトラマンに変身する人が、落ちこぼれ系で、メンヘルな話も。しかも、ネクサス弱いし。まぁ、そういうのが面白いんだけどさ。大人は。
ウルトラマンを撮る構図が非常に低い位置から見上げるとか、巨大な手だけが斜めに立つとか、人の目線になっているものが最初の方では多かった。ウルトラマンのポーズとか決めの仕草とかもスピード感重視で良かった。光の剣とか弓の特撮も効果的だったし。映画の影響で空中戦も。野心的だった。
ナイトレイダーの装備も暗くてリアリティがあって、メカも僕的には良かったな。αβγで合体するあれだし。クロムチェスターっていう名前は「超合金出すぞ」的な感じだが、食玩のできが良かった。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~wind_0196/chromechester/chromechester.html
ウルトラマンが弱いかわりに、ナイトレイダーが結構強い。強気な女性隊員とか、弱気な新人隊員とか。ウルトラマンの必殺技をパクるとかもあった。話自体も大外災害にあった地球人の自分自身の選択だったのが最後あたりに(おまけ的に)出てくる。名作だったとは言い難いが、ウルトラマンの中では頑張っていた。
怒涛のような玩具用の装備を消化しながらハードな設定を維持するってのは大変なんだろうな。一方で、怪獣は基本使い回し。僕は、それは面白いと思ったが、子供受けするかどうかは。
打ち切りになった理由は、視聴率と玩具の売れ行きだろうけど、マスコミ批判みたいなのも入ってたからな。幻の回みたいなものあるみたいだが、それほど見たいわけでもないかな。大急ぎでわかりにくいが、一応、話は完結したし。
初代ガンダムも、イデオンも、打ち切り。残念な気もする。完成度は維持して欲しいみたいな。ビジネス優先ばかりでは文化は育たない。逆に、文化優先で大衆から離れてもダメ。
打ち切り後のマックスでは、セブンとかの懐かし怪獣とか昔の俳優を使ったりとかで媚び媚びだったんだけど、なんかどうでも良かったかな。お笑い怪獣みたいなのが出てきたのは覚えている。メビウスとかで、ウルトラの星の設定に戻ってしまったのは、子供向けとしては仕方のないところか。
No comments:
Post a Comment