Saturday 28 January 2012

燃える傾斜 __ 眉村卓

実家から発掘してきました。手元にあるのは昭和47年の早川SF文庫。元々は昭和38年出版らしい。

そもそも文庫のあとがきに「誰とでも刃を交えるというファイトが今の僕にあるのか」みたいなことが書いてある。

エスピーヌンとかエイバアトとか、ほとんど忘れてましたが、一部、「シズカニシナセロ」とか覚えているものだね。銀河をまたにかけたスペオペなはずなんだけど、人の動きに「中小企業的な」イメージがある。戦闘描写とかもなぁ。ご都合主義だし。でも、シロタが英雄に祭り上げられても変わらないところとか、最後のカーリーとのところとか、なんとなく好きです。甘い話悪くない。

まぁ、人に勧めるものとは違う本かも。70年代のSFの始まりの頃、と言っても、日本のはアメリカの60年代の10年遅れなわけだけど、その頃の雰囲気があるというだけ。小松左京の「果てし無き時の流れの果てに」とか平井和正の「メガロポリスの虎」とか、あー言う感じ。光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」とか。ま、単なる感傷です。

そういうエネルギーを感じた最近の本というとジョンCライトのゴールデン・エイジ三部作かかな。あんなのよく今書けるな。といっても2002年だけど。

眉村卓は、やっぱり司政官シリーズでしょう。EXPO'87も持って来ましたが読むかどうかはわかりません。「引き潮の時」はどうなった。黒田藩プレスという怪しいのは一体なんだ?

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