昨日は、なぜか、映画を見に行くことに。
バブルへGO!
を見て来ました。タイムマシンもので、薬師丸ひろ子と言えば見に行くでしょ?
なんだが、ホイチョイプロダクションは、経済音痴かよ。バブルの原因、その崩壊の過程、その後の累積赤字の蓄積(700兆円!) あたりの解析がぜんぜん甘いです。いわゆる不動産取り引きの総量規制が引金になったとは言われているけど、そこだけを止めてもだめだと思う。
とか、真面目に見る映画ではないってことなんだ、っていうかも知れないが、物語の中心で手を抜いているのは、だめだと思う。タイムパラドックスの扱いも、まったくなかったし。バブル時の風俗も、そんなのはないだろ? ってのが多かった。
2年後に日本経済が破綻するってのは、当時の「ノストラダムス」の話と平行している。この手の「予言」が、大抵、2年後だってのは一種の法則らしい。本編の話よりも、700兆円の累積赤字(ほとんどは国内向国債)をどうするかって方が、よっぽどホラーだ。
この700兆円ってのは対外債務ではない。700兆円ものお金を日本国内の誰が出したのか? 国債を買いまくったのは誰? それは銀行なんだよね。バブルのときに、土地にしか投資しなかった人達が、国債にしか投資しなくなった。その投資されたお金で、無駄な公共事業をしまくったというわけだ。バブルの崩壊自体は、たいしたことはなかった。不景気だって言っても、Golden Recession とか言われていたしさ。でも、国債費は結局は税金なわけで、その国債費を吸収しているのは銀行であって、手数料で儲けているのは証券会社というわけだ。これは、単なる「搾取」だと思う。
製造業から銀行/証券会社へお金が流れる仕組みは、資本主義経済の搾取の基本構造なわけだね。企業の借金(と銀行の不良債権)は、ゼロ金利政策により、国の借金に化けたと言うわけ。
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僕は、この累積赤字は、消費税上げ(15-20%)と、日銀による国債買取り(年間20兆円から70兆円)で処理することになると予測しますが、それは「超インフレ政策」ではある。多くの人は、消費税上げはデフレ政策だと言うけど、僕は、実は、それはインフレ政策なんだと思う。
インフレとバブルは異なるのでバブルの再来とはなりません。僕達の世代は、石油ショックとかで狂乱物価とかを体験しているけど、ブラジルなみのインフレは、まだ、体験してない...
(特別講義は、IPsec 話ですが、このあたりは無線LANのセキュリティと同じで、まったく興味ないです... ごめん... なので、内職中...)
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