Thursday, 22 January 2009

消滅の光輪

SFマガジンの連載もちょろちょろとはのぞいていましたが... 単行本になった時には、高いので買わなかったんだと思う。ぜんぜん、話が進んでないってのが、連載の時の印象。

今回、読んでみて思ったのは司政官のぐちを聞いてるみたいだってこと。2/3位までは、避難計画も順調だし、延々、司政官の独り言を聞いているだけだしね。計画は結構緻密なんですが、日にちの単位がわかりにくいのがなぁ。

先住民の昇天ものだったりもするので、そちらから見ると、幼年期の終り。なんだけど、そちらの視点からは書かないんだよな。

政治的な話の方は、理屈的に破綻していると思います。思いますが、ブッシュ元大統領みたいなのも見てしまったので、逆に、あるかなとも思う。早目に読者にはばれてしまうので「どうして?」という理由に集中するわけですが、一人称で推測言われても信用できません。まぁ、その裏を勝手に考える方がSFらしいのかも知れないけど。先住民が噛んでいるってのはあるかも知れないし。

司政官シリーズ自体は、もっと大きな歴史の一部なはずだし、チュンデ vs ハムデの構図が、大きな歴史としてあるなら、それは、それで面白いだろうとは思います。でも、この人は、そこまでは風呂敷を広げないんだよな〜

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