マッハ1とかマッハ2とかの、マッハ先生の書いた、ニュートン力学批判です。これを読むと、F=maとかのニュートン力学がいかにだめだめか分かる、ってわけでもない。これを読んで、アインシュタインが一般相対論の手がかりとしたってのは有名か。
最近は文庫があるのね。
http://tinyurl.com/25zmdkニュートンの三法則の根拠から解いていくわけだが、その中で、F=ma抜きで、運動量保存則とかをがんがん出していく。この時点なのに、解析力学的な視点があまり出て来ないのは何故かな。
ランダウもそうだし、ファインマンのそうだけど、力学の根本的な仮定は、
同じ状態なら、物体は同じように動く
対称な状態なら、物体は対称に動く
と言うだけ。これは力学とは言わずに運動学と呼ぶべきものか。
マッハ自体はアインシュタイン力学には批判的だったらしいです。そんなものだよね。で、アインシュタインは量子力学には批判的だった。そんなものだよね。
むしろ、状態とは何か、時間と空間とは何か、あたりを理解することが力学の理解につながる。それは、「押せば動く」というアリストテレス的な「見掛けの常識」とか、かなり、かけ離れている。それを理解することが物理を勉強すると言うこと。
コンピュータとかプログラムもそう。単純な見掛け(文字面)に左右されずに、その奥にある、構造を見抜く必要がある。a=1; が、変数aに1を代入するとかを考えずに受け入れているようでは、だめで、変数aとは何か? 1 とは何かを理解しなくてはダメです。
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