Friday 23 February 2007
卒業の基準
卒業したくないって奴もいれば、単位なくても卒業させてくれって泣きつく奴もいるし... というシーズンです。どっちも、努力したくないってことに関しては共通しているわけだが。
卒研で僕が見ているのは、内容よりは速度だね。ちんたらやっているのはダメ。卒研は、できて当り前のテーマを出すので、時間かければできるのは当り前。1ヵ月でできるテーマをなんで、1年もかける? 僕だったら飽きている。さっさと終えて、次に行ってください。
日本の大学の卒業基準がザルだってのは良く知られている事実なので、どの企業も信用していない。一方で、入学試験は信頼しているので、大学格差は結構意味がある。ってのが一般認識だと思います。
なんだが、大学にいる間の学生の成長って半端じゃない。この時期の4年って大きい。なので結構差がある。しかも、その教育方針は企業の求めるものとは一致しない。だから、その一般認識は、もちろん間違っている。
だったら、高卒で(安い給料で)取って、企業で4年分教育すればいいじゃん、という考えもあるが、企業は、金出してまで高卒を教育しようなんていう考えも先生も金もない。自分で金払って教育してもらってから、それを安くこき使うというのが企業の理想だね。
企業で財テクとか言って株に投資するより、人に投資した方が、日本国的には良い。だが、人に投資する方がハイリスク/ハイリターン。そもそも(高度な)人材の活かし方を知らない企業に、教育された人間なんてもったいないか...
僕はこの業界で要求されているものはわかっているつもりだし、それを学生に要求しますが、だめな学生ほど、それをすり抜ける。真面目な学生ほど、苦労してあきらめる。世の中、そんなものらしいです。大学で、学生を振り落とすメカニズムみたいなものを導入しないと、卒業生の品質保証ができないよ... (ってことは、今は、そんなメカニズムは存在しないってわけだ)
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