仏門を究める途中の寄り道だから、この世は仮の宿に過ぎないってな話ですね。元は、
「世の中をいとふまでこそ難からめ仮の宿りを惜しむ君かな*」(西行)
これか。この仮の宿って、実は女の人のことを指しているのか。そりゃ仮の宿と言われりゃ怒るよな。
曾野綾子は、(永遠に)天国や地獄に行く前の、ほんの一瞬のこの世は仮の宿に過ぎない、みたいな感じに使ってたな。確か、日経の小説だったような。
狭き門は、聖書の話で、たくさん金持ってたら天国にはいけないってな話。
天国とか地獄とかは信じてませんが、人の一生の短さみたいなのは感じるし、自分の所有物みたいなものの虚しさはわかる。自分が死んでしまえば、無に戻るだけというよりは、やっぱり、宇宙の一部になるわけだ。
だから、むしろ大切に生きようみたいな感じかな。なんとなく観光気分なところもあるかも。宇宙の不思議さというより、自分の意識がここにあること自体が珍しい、観光の対象みたいな感じ。
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