Sunday, 31 July 2011

赤字国債と最低賃金

このデフレの状況、日本だけの特異現象なデフレなわけだけど、賃金は最低賃金に貼りつく。当り前だよね。限界を越えて下げるのを防ぐために最低賃金がある。飲食店の店員とかスーパーのレジとかの非技能職は、かならず最低賃金に貼りついてしまう。都心のマクドナルドとかだったら状況は異なるだろうけどさ。

日本の輸出産業って、もはや価格で競争しているとは思わない。既に「日本製品=割高」だよね。そもそも輸出に貢献している企業で「最低賃金な従業員」が大量にいるはずない。それは誰でもできることをやっているわけだから、器械で置き換えられてしまっているはず。

どうせ80/20ルールなのだから、全体の生産の80%は20%によって生産されているわけで、あとの80%は、それに対するサービスを提供しているだけ。最低賃金は、そこの値段設定の問題に過ぎない。マクドナルドの人件費の割合は25%ぐらいだし。

最低賃金ってのは生活保護と同じものであって、生活水準に合わせて決めるものだと思う。特に、住居費に相対的に決めるべきものだと思う。90年代でも、日本の消費が上がらないのは家が狭いからだと言う説があり、狭い家しか借りれない、買えないから、消費が上がらないって話があった。

働いているってこと自体が最低階層にいる証なので、給料が低いのは仕方がないが限界はある。時給650円とかはやっぱりひどい。院生のTAでも1200円は出してるのに。最低賃金1000円を批判する人は多いが、僕は1000円にするべきだと思う。

人件費を上げて、それを価格に転嫁できないところは撤退だと思うけど、本当に必要な仕事なら価格に転嫁できるはず。結局は、そのお金を誰が払うかってことになる。最低賃金に見合う仕事がないなら、それはニューディール的に人工的に生成した仕事で雇うしかない。つまり公務員を増やすのが簡単。例えば、

 税務署員や教員、お巡りさん

を増やすのが良い。鉄道や電電公社が昔はそういう役割だった。でも、もちろん、それは国家財政を赤字にするわけ。でも、そもそも財政って黒字なのが普通なのか?

日本の貿易収支は今後悪化することが確実だけど、世界的にも80/20ルールなわけなので、大半の国は貿易赤字なのが普通。つうか、本当に生産されているものは、

 知財と石油と原発

だけだと思う。農業とか漁業とかは石油の付加価値で、大半は石油。

だから、80%の国で経常収支が赤字なのは、むしろ必然だと思う。それは算数でしかない。

逆に20%側の生産している方にはお金が蓄積する。それは当然だが使い切れない。人が消費するものなんて嵩が知れてる。人の二倍は食えないんだから。毎日二千円の昼飯でさえ食い切れないよ。せいぜい、Miles Davis みたいに高いワインを毎日飲むぐらいか? 1億円の豪邸だって、普通のアパートの2-3倍ぐらい。で、国債買うしかない。まぁ、税金で回収できないで国債に向かうのは、団塊の世代の納税意識の低さもあると思うが、それはどうでも良くて、

 ギリシャや日本や米国の赤字

は必然だってこと。それを経済全体の定常的な状態だと受け入れる必要がある。そもそもお金が産油国や原発大国に集中するのは変だろ?

でも、解決方法は割と自明で、

 モノポリーゲームと同じで、お金を定常的に投入すれば良い

だけだよね。

消費税上げという手もあるけど、 税金上げた分、国が使うのでないと、単にお金を吸い上げるだけなので、税収増にならない。 税金上げた分、国が使ってしまえば、経常収支は好転しない。

まぁ、それは高消費、高資源浪費に向かう道筋なわけだけど、それ減らしたいなら、中国のように一人っ子政策で人口自体を減らすべきだと思う。むしろ、人の値段(=最低賃金)が低すぎるから大量に人が使われるということでもあると思う。

お金は金の価値だとかいう幻想が打ち砕かれたのはニクソンショックだと思うけど、国の財政収支という幻想が打ち砕かれるのが今だと思う。実際にどういうことが起きるのか予測するのは難しいけど、

 今のまま、増税や景気対策でで赤字国債がなくなる

なんことは絶対に起きないです。

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