Thursday 4 January 2007
でぶの物語
でぶと言っても、大宮の実家の飼猫の話。
でぶという名前は、もちろん、その猫のお嬢さんの名前。もちろん、もともとは、そんな名前ではありませんでした。でぶ猫だから「でぶ」「でぶ」と呼ばれているうちに「でぶ」になってしまったわけ。動物のお医者さんの「ちょび」と同じような感じだね。撫でてやると、ざりざりの舌で指をなめてくれます。
猫がでぶになるのは猫のせいではなくて飼い主のせい。人間の食物を食べさせれば、そりゃ太るよ。体重で10倍以上ある動物の食物なんだから。子供の歯が悪いのが親のせいだってのと似てる。出されただけ食べるわけでもない。あぁいう動物って普通に食物があれば、適当な量を自分で食べるものだ。やっぱり食べすぎるのは、なんか理由があるんだろうな。ストレスとかさ。
とうとう、歩くと腹をこすってしまうので、お腹がはげてしまいました。お腹の肉が横に広がってスライムみたい。マッサージしてやると喜ぶ。そういえば、僕に愛想が良くなったのは、お尻がふけなくなって、代わりにふいてやるのをなんかいかやったからか?
で、或る日、彼女は「こんな家に居られるか〜」「このままでは肥満で死んでしまう」と言ったかどうかは知りませんが、意を決して家出します。飼い主の義母は娘を呼び出して、近所を探し廻ったらしい。猫がいなくなると、外は敵ばかりだからなぁ。車や人間、犬もいるし。でも、ぜんぜん見つからない。
だめかなぁと思っていたのだが(もちろん、義母には、そんなことは言わないが...)、4日目に窓の外で鳴いていたらしい。すっかり、やせ細って。
それいらい、リバウンドもなくスタイルの良い猫になりましたとさ。お腹と地面の距離も、ちゃんとある。お腹の毛もふさふさだし。
彼女がどんな決意で家を出たかを聞けないのは残念だが、「絶対、やせる」と思って出たのかも知れない。あるいは、外に出たのは良いが、太りすぎで動けなくなったのかも。単に、道に迷って戻れなくなったのか? 確かなのは、4日間何も食べてないこと。だからやせ細った。2日目あたりに雨が降ったのが運が良かったのか?
普段あまり鳴かない猫だが、それいらい、外に出て不安になると、大きな声で鳴いて義母を呼ぶらしいです。きっと近所にいて、声とか匂いはするのに、声が届かないってのを体験したのだろうなぁ。
12歳のおばあちゃんではあるんだが、日本では18歳とかも珍しくないらしいです。少し白髪が見えるか? 彼女に、その時の冒険談を聞いてみたいが、にゃーとしか言ってくれないからなぁ。
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