印刷して赤ペン入れるのは嫌いです。構造変えろということもあるし。でも学生が印刷してれば、それにペンを入れたり。赤ペンは実は持ち歩いてます。赤ペン入れよりは、
口頭で指示
TeXのソースにコメント入れる
面倒くさいから自分で書く
とかそんな感じ。僕の指導教官は「直すのは一回だけ」って言っていた。大学院生だものな。なのだが、うちではそういうわけにもいかず。治ってないことが結構ある。というか、
言われたところだけ、一行加える
とかやられてしまう。極めてゆとり的な感じです。そうじゃなくて、論文全体を見ろと。
あと、誰がどう指導してそうなっているのか追求したいのが、
段落をTeXの改行と行頭の全角スペース(間隔)で行う
ってもの。それは文章の論理的構造とレイアウトを別にするという LaTeX の思想の対極だ。誰が、そんなこと教えてるの? 一行空けという標準の方法だと、少し段落の間隔が空くので、それを嫌っているのかも知れないけど。
研究会論文ごときで、subsection 使うなと思う。1 hoge の次に 1.1 fuga とか。実は、1.1 fuga の前に直接文章を書けるのだけど、何故か、一段落しか置けないという制約があるらしい。そこで、前の全角スペースという技が出ていたり。
図が jpg だったり。ドットが見えてるまま印刷されたりするので油断できません。グラフがぼけぼけで、聞いたらスクリーンショットだったり。
あと要約を書くのが下手だね。日本語はもちろん英語も。要約とか最初の研究目的が難しい。なので、そこは最後に書けと言ってますが。めんどくさくなって自分で書いちゃうことも多い。先輩のを見て参考にしろっていうと、そのままパクったりするし。まぁ、理系の論文は、どうせ同じ部分もあるので、パクれる部分はパクっても良いのだが。
「近年」で始めたら減点。それって最近始めたのは君であって研究自体は古い。つうか何年「近年LSIの進歩により」とか書いてるんだよ。いや、そもそも流行を追って研究してるのかとか。それより、その論文の成果から始めてください。
研究目的とかの章名ももったいなさすぎる。その一番目立つところに無意味なものを置かないでくれ。もっとも日経のサイトとかも「1面」とか書いてるけどね。だいたい最初に書くのは研究目的よりも成果を書いた方がスムーズなことが多いと思う。「ほげほげができました。このほげほげは○○として重要で…」みたいな感じか。
研究目的が徐々に「先生に言われたこと」に変わってきてしまうことが多い。この辺り大分懲りたので、ゼミでは最初に必ず「研究目的」を話させるようにしてます。学生にやらせるのは、目的への可能な道筋の一つに過ぎなくて、その目的の本質を考えることが重要だと思う。
まぁ、僕自身、論文は苦手なのだが。
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