二審も「軍の深い関与」認める=大江さん著書の名誉棄損否定−沖縄戦集団自決訴訟
曾野綾子の誤読から始まったみたいな話もありますが...
地獄への道は(役人の)善意で敷きつめられている
ってわけでさ。真面目にやっている、あるいは、真面目にやってないだけなんだと思う。
真実とか正義って、もともと、そういうもの。事実とは違う。「自分は命令していない」のが事実だとしても、そういう状況を命令で作っていたとすれば、「自決を強いた」というのが真実だと思う。
もし、本気で自決を止める気だったら、米軍に投降させたはずです。それ以外に方法ないよね。そういう自由度があれば、そうしていたはず。「(今日は)自決だけはするな」と言っても、他の選択肢がない状況で言っても意味がない。あるいは、自分に与えられた命令には関係ない。投降をする自由度がなかったのは、それが軍命だったからと考える方が普通だと思う。
結局、この訴訟自体は政治的な話に過ぎない。役人は「しない」のが仕事。そういう意味で「命令しなかった」みたいな主張をするのは、当然だとは思う。
でも、自決を命令した人たち、自決した人。自決から逃れた人。自決を命令しなかった人。そういう色んな状況があったとしても、「自分はしなかった」という主張をするのか? 当人がそれを信じたいのは理解出来るけど、
自決を選択する自由があった
ってのは違う。
投降する自由はあった
のか? 生きる方法を用意しないでおいて、死ぬのは勝手というわけ?
そこに軍がいなければ、あの状況はなかった。いたからこそ、そうなった。その状況は命令によって作られていて、もちろん、軍人は、その命令を実行していた。民間人に対する命令なんて,本来は存在しない。でも、それは命令だったのさ。それが使命だったから「かく戦えり」みたいな「ちゃんとやりました(自決しました)」という電報を送っているわけだろ?
http://tana.pekori.to/tear/log/0465.html
どういう状況で何が起こっているのか、そして、どうなるのか。それは、既に硫黄島でわかっている。その予行演習を、その通りに実行したのが沖縄戦。情報通知の問題ではないです。民間人は知らされてなかったかも知れないが、軍人は知っていた。大和は、沖縄戦をそのままなぞるために、送られて撃沈したわけだろ? そういうことをやる組織だったのさ。
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