PLC ってのは、屋内の既設の電力線に1-200MHz の電波を通すってもの。スピード的には、最大80Mbps って言っている。
http://
日本人は、電信柱には無頓着なくせして、自分の家の内部に有線をひくのは嫌らしい。光ファイバーは、直径 1mm 程度。これをひくのも嫌なのか? 一旦、部屋にひけば、無線LANで50Mbps で通信できます。PLCでもPCで使うなら末端は無線LANになるはず。
ここで間違っちゃいけないのは、30MHz ってのは電波だってこと。つまり、なんからの対処をしなければ「だだ洩れ」です。AMラジオが500KHzから1.5MHzぐらい。FM/TVが、100MHz-300MHzぐらい。波長的には数m です。もちろん、屋外に使う意味は、まったくありません。実用的でもないし。アパートなら、隣との干渉もありありです。これはセキュリティ的な問題とは関係ないです。セキュリティは上位層で取るものなんだから。他の公共電波と干渉するとかいう話もある。Twist pair とかシールドとかを使えば避けられる簡単な問題でもあるんだが...
PLCは既存の非シールド線を使うので極めて不安定。結局、この不安定なメディアの責任を取らされるのはネットワーク技術者です。安定して使うためには、不安定な電力線を入れ換えるとか、電力線のそこそこに splitter を入れる(オープンな開放端すべてに入れる)必要があります。どこかで聞いたことあるよね? ADSL とおなじ状況です。技術的にも似たようなものだし。無線LANの相互干渉とか、ADSL の不安定さでもいい加減苦労しているのに、さらに不安定な技術を導入するのは止めてくれってのが本音です。そもそも、ADSL/CATVだって「光ファイバーまでのつなぎ」だったはず。
PLC の宣伝の一つは「家電がACケーブルをつなげるだけでインターネット家電になる」っていうのがあるが、
http://
まぁ、このおっさん達が何を考えようと勝手ですが、インターネット冷蔵庫ってのは、20年の失敗歴を持っている。配線がACケーブルだけになったからと言って広まるわけではないです。むしろ、ICタグの標準化とかをしっかりやらない限り意味ないし。
技術者や、経営者は、ダメな技術を広めない責任があると思う。ADSLの不安定さとか、Bluetooth と Wifi の干渉で苦しんだ阿呆な騒ぎを、また繰り返すのか?
No comments:
Post a Comment