Monday 24 July 2006

確率を使った意志決定



まぁ、確率的プログラムとか、そんなのとも絡むんだけど。

お金って、1円で、普通の人が出せる金額って、1億円はいかない。ってことは、精度的には、10^8 位しかないわけだ。毎日使う範囲だと1万円。10^4。値段の違いなんて10-30%ぐらいだよね? ってことは、金額で伝わる情報量は10^2 ぐらいの精度でしかない。

fj で「市場の役割(特に著作権市場の役割)とは一体なにか?」って聞いたことがあるけど、誰も答えられなかった。答えは簡単。市場の役割は、供給側と消費側の情報交換にあります。僕には自明に思えるのだがね。市場の制度は、どんなのものでも良いわけではなく、その情報交換の効率から善し悪しを判断するべきです。

でさ、二桁の精度では、数十万人の市場の情報をやり取りするには足りないんだよ。だから、市場とは別なリサーチが必要になってしまう。例えば、コンビニの棚には同じ商品でも数種類置いてある。でも、本当は何種類あるの? そこで奪われた選択の機会はどうなる?

答えは簡単。たくさんあるコンビニの商品そろえを乱数を使って行えば良い。コンビニは一つのチェーンでも数万店もあるわけだからさ。

で、なんで、そんな話かって言うと、ローソンの懸賞の「宝くじ100枚」が外れたので。いつものことなんだけど。「宝くじって買うなら100枚だろ」とか思うけど、3万円は高すぎ。んなわけなんで、懸賞で「宝くじ100枚」っていいかも。懸賞に当たって宝くじが全部外れても3000円は確実にもらえるし。結局、これは確率的に宝くじを買うってことなんだよね。結果的には、いくらで買うことになっているのかは実は良くわからないけど。

当たりの宝くじをなくすとか気づかないとかもあるよね。あれも、宝くじを買っている方から見ると、後出しで期待値を下げていることに相当する。なんでみんな文句言わないの? 買うときに連絡先を残せば良いだけなんだよね。っていうか銀行口座に宝くじを登録する方式にすれば、当たりかどうかをチェックする必要もなくなる。ある日突然、口座の残高が3億円とかそんな感じ。

一方で、買わないのは損な気もする。多世界仮説を採用すると、買うことを決断すれば、必ず当たる世界があるんだから買うべきだろ? みたいな感じか。

確定申告すると、ある確率で税率0になるとかの方が確定申告の宣伝より効果あるんじゃないか?

とかいう感じで、確率を使って、より細かくお金で意志表示するってな話です。ローソンが外れたんで、宝くじでも買いに行くか。

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