というわけで退院できて風呂で頭洗えてしあわせです。
入院中に読んだ本です。
物理的に同じ場所にあるが、文化的に互いに不可視(のつもり?)な二重都市で起きた殺人事件の捜査という話。刑事コロンボってよりは鬼刑事アイアンサイドが、文化的SFな状況で頑張るみたいな話です。違う人種が同じ都市に住んでいて、互いに見ない振りをしているってわけですね。
文化的不可視を強制する執行機関としてブリーチ(アニメのとは発音が違う方)があって、それがちょっと面白い。
歴史ものとかミステリは苦手なんですが、割と楽しく読めました。一つは(文系の)トンデモ理論を研究している博士とか大学院生とかが出てくるからかな。大学の話はそれっぽい。
* 博士課程の初期は研究分野をいかにわかりにくくするかが目標(いや冗談ですけど)
辺りで、かなり受けました。考古学と文化人類学は違うとか。
ミステリ自体は陳腐ではあるかなぁ。それも文化的な方向に集中させるためかも。なのでアイアンサイドなわけだな。
文化に過度に拘ることのばかばかしさも感じたけど、それは、この本とは別な問題だな。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
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