Tuesday 10 July 2007

最初のデスマ



大学2年生の時に、一緒にコンピュータをいじっていた当時の研究室のK助手(その後、コンピュータ会社へいった)人が、「河野君、これ読んでおいて」と、PL/M の入門書を持って来る。「土曜日に、三鷹のM研究所にいくから」。そうですか... って明日じゃん... 80年かな?

PL/Mってのは、PL/Iのマイクロコンピュータ版らしい。構文的にはパスカルっぽい? 極めて高額の開発環境だってのは知ってました。当時使っていたのはBasic とアセンブラだった。

で、行ったは良いんだけど、なんかの一体型電話上でPL/Mのなんかが動いているぐらいしかわからない。そもそも、これは一体何なの? PL/M の開発システムの使い方も良くわからんし。で、まぁ、後ろで見ているしかない。PL/M のコード自体は、難しくないのだが、どっかが動かないらしい。と言っても二人しかいない。(土曜日の午後からだったので)

「どうやって動かすんですか?」微妙に説明してくれない。今から考えると、K助手が元気なうちに、もっといろいろ聞き出すんだった。コンパイルの仕方とか、走らせ方とか。いや、聞いたけどさ。実機は一台だから手出しは出来ず。

「いつまでやるんですか?」「動くまで」あ、そうですか。

夜中の3時頃に、ようやっと説明してくれる。「ここが、こうなるはずなんだよ」。で、結局、いろいろ質問して、コードのどの部分がどういう意味なのを聞き出せて、「こうやればいいんじゃないですか?」もちろん、そんな簡単じゃなかったけど、修正的には2,3行だった。K助手が「動いた」と言っただけで、本当に動いたかどうかも良くわからなかったです。

今から考えると、一人じゃ(デスマーチは)嫌だからという理由だけで連れて行かれたんだろうな。まぁ、あんまり役に立ちませんでしたが。(なので、二度とM研究所から呼び出しはなかった。あ、最近、あったか。あそこはデスマーチ専門研究所なのか?)

これ、バイトじゃなかった記憶がある。お金もらわなかったから。まぁ、当時はコンピュータいじるだけで幸せだったから、それで良かったんだけどさ。PL/M は、ひどいと思ったが、別に恨みはありません。

そこでわかったのは、手伝うためには、いろいろ聞き出さないとだめたってこと。ソース読めって話もあるが、その場で読むのは難しいよ。ソースが前もって渡されるようなことはなかったし。人と話ながら作業すると良いと言うのもあるね。作業している方も、いろいろ探しているわけだから確認のためにも、いろいろ聞いた方が良い。だいたい、教えるのが好きな人が多いものだし。そのあたり、時間を惜しみたいものだが、結局は、必要な時間なんだよね。わからない方は積極的に聞くしかない。

Unix 実験でもサーバ班でも、必ず「複数人で作業しろ」と言っているのは、そういうわけでもある。守ってないようだがね。

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