ノヴァの残骸がある辺境の惑星を通りすぎるが、もはや実害はなく、その光景を見物に来る人達を迎える3人の管理人と、その惑星の蝶を思わせる美しいダミエム人たち...
という設定なんですが、そのノヴァが実は人災だったり、ダミエム人の迫害とかがあったりで、一気に暗いです。その暗い話の救済の話とも言えます。死を目の前にして(やさしく訪れたわけでもない)、こういう話を書くのか。
長編というよりは、集まった人の個々のエピソードが集まった感じ。それぞれの救いがあったり報いがあったりするわけですが、それらを割と、醒めた目で書いている。
そういう構成なので割と読みやすいです。双子のお嬢様の話が面白いですが、そういう風に使うのかぁ...
時間揺動の扱いが、かなり安易なのは、彼女なりのSFに対するアンチテーゼでしょう。あるいは、「お話なんだから、これくらい良いじゃない」ってことろか?
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