いきなり、話が二手に分かれて、両方がほとんど並行してノーダス(生命が発生した時点の過去)を目指すという話なので、読みにくいんですが、ゴールデン・エイジほどじゃないです。
アンブラセイン vs ヘリオセインという対立図式も、もはや陳腐と言って良くて、それで続くわけはないだろうと思うけど、いたって、そのまま話は進むわけだね。もちろん、丁寧に伏線がはられたどんでん返しもあるわけだけど、あっさり終ると言う感じ。
ポリーとタックの、殺され役 vs 殺し屋という図式もあるんですが、どっちも微妙。ポリーはかわいいと言う設定らしいんですが、あんまり、思い入れもなく。最初は馬鹿で、いろいろ修正されてまともになるという設定だからかな。途中で、いきなり殺されてもおかしくはないほど、存在感が希薄な主人公達です。
もっと良くわかっているはずの、カウルやヘリオセイン側、その他の方が「背景」的な書かれ方をしているせいかも。
まぁ、あまり体調良くない時に読んだのと、ゴールデン・エイジの絢爛豪華な本の後だったので、あんまり印象が良くないのかも知れないです。話に破綻があるわけではないし、二次元的な時間のイメージ(可能性の坂)あたりのアイデアは面白かった。
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