Friday, 13 June 2025

反順序の病気 -- 交換しない交換則

反順序は単なる勘違いに過ぎないっていう結論なんですが。反順序のトンデモの一つに

 交換しない交換則

なんか、そういうのがあるらしい

 (ひとつ分)x(いくつ分)
 同じ数ずつを足し合わせて全体を得る

がかけ算の定義なんだが、たぶん、

 交換則があるから、どっちでもいい
 5x2 = 2x5 は「単なる交換」「交換しない交換則」「真の交換則」で良い
 mv=vm だから、運動量には掛順はない

ってことに変質したのではないかと思うんだよな。これらは

 書き順
 国語の問題
 単位ごとの交換

とも呼ばれているらしい。つまり

 (a) 5x2=2x5は、5を2回足すのと、2を5回足すのと値は等しい

ではなく、

 (b) 5x2=2x5は、5を2回足すのと、2回5足す

だと考えてよい、つまり、交換則には証明は不要。という*理解*らしい

 5m/s x 2kg =2m/s x 5kg

では、左右の重さが異なるので交換できないよね。なので、なんかパニクるらしい。「そんなのは交換則ではない!」

 5m/s x 2kg =2kg x 5m/s が真の交換則だ

はぁ? 当然、記号論理の世界には、そんなものはない。つまり、単なる勘違いなわけ

質点の質量mと速度vは、独立な変数で構造体になっている。record でかくと、

record {m=2;v=5} ≠ record {m=5;v=2}

この構成子の順序は入れ替えて良い。たぶん、これと混同しているんだと思うんだよな

record {m=2;v=5} ≡ record {v=5;m=2}

運動量は積なので掛順がある

m x v の掛順 加速vの回数
v x m の掛順 球の個数m

これは運動量の計算では必須な理解だ

なんだが、どうも「運動量には掛順はない」みたいなデマを飛ばしている人たちがいるらしい
構成子と混同しているだけだと思われる

皿と飴と同じ構造の掛順だよね?

 5m/s x 2kg 5m/s の1kgの球が2つ
 2m/s x 5kg 2m/s の1kgの球が5つ
 2kg x 5m/s 2kgの球を1m/sずつ5回加速
 5kg x 2m/s 5kgの球を1m/sずつ2回加速

これが運動量の4つの掛順なんだけど

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