Sunday, 11 May 2025

異なる単位のかけ算は非対称



反順序と話していくと

 累加は否定してない

とか言い出すわけ。それは定理証明系では、ぜんぶ累加で定義されてる。Coq/Lean/Agda ね

 data ℕ : Set where
   zero : ℕ
   suc : ℕ → ℕ

 _+_ : ℕ → ℕ → ℕ
 x + zero = x
 x + (suc y) = suc (x + y)

 _*_ : ℕ → ℕ → ℕ
 x * zero = zero
 x * (suc y) = x + (x * y)

このまま、整数/分数まで拡張して使う。もちろん、掛順はある。

 *-comm : ∀ x y → (x * y) ≡ (y * x)

これが交換則。これは

 5*2=2*5は、5を2回足すのと、2を5回足すのと値は等しい

であり、

 5*2=2*5は、5を2回足すのと、2回5足す

という「国語の問題のトンデモ」「書順」「単位ごとの交換」ではないわけね

そして、単位の異なるかけ算の意味は対称ではない

 5m/s x 2kg =2m/s x 5kg

当たり前に左右で速度が異なる。反順序は

 「そうじゃない、5m/s x 2kg =2kg x 5m/sだ」

とかいうわけだが、

 5m/s x 2kg 5 kg m/s の球が2つ
 2kg x 5m/s 2 kg m/s の球を5倍の速度で投げる

という掛順がある

瓶三本は、体積3倍であり、圧力3倍ではない

 P(3V) = (3P)V

だが、もちろん両辺の掛順は異なる。当たり前の話ね

だが、反順序はこれを理解する知性に欠けるらしく…

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