Sunday, 2 July 2006

薄型テレビの販売戦略と画質



32インチ で、1インチ 5,000円ですか。でも、現状だとプラズマも液晶も、性能的にはブラウン管に届いてないと思う。

32インチ だと奥行きも大したことないので、薄型テレビにするメリットはあんまりない。もちろん、40インチ 超だと奥行き的なメリットはあるんだけど、そのあたりだと1インチ 1万円位。だから、外れたところで外れた価格競争をしていると思う。

でも、もうブラウン管テレビって売ってないんだよね。32インチ以下を薄型にしたのって、結局はそっちを選ぶ消費者ってことになるんだろうけど、売り方の問題もあると思う。

液晶はやっぱり速度がだめ。テレビゲームとかだと残像が入るというよりは、ごまかしてボケてしまう感じ。プラズマは階調表現が低くて塗り絵的な絵になってしまう。黒が出ないしね。まぁ、徐々に改善されるとは思うが、値段も下がっているので、改善速度よりは、コスト削減優先になるんでしょう。HDレコーダでもそうなんだけど、一度、下がった質って上がらないものだし。この情けない画質が今後の標準かと思うと、HiVision のメディア/ソフト/放送が充実して来たのに、がっかりです。

ソニーは、例のクオリアで妙に高いブラウン管テレビを出したことがあったけど、あれを継続して(安く)売るという判断は可能だったんじゃないかなぁ。

情けない画質が増えているのは、HDをSDに落として放送しているものが多いせいもある。Down converter を通って、さらに、HiVisionテレビのup converterを通るわけだが、それが連係しているわけではないので、NTSCよりも落ちてしまう。あと、地上デジタルのHD放送のレートが低いってのもある。店頭では地上デジタル放送をデモしていることが多いけど、あまり、良い戦略ではないんじゃないかなぁ。もっとも、BSデジタルの内容がダメダメなせいもあるけどね。

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