Saturday, 29 July 2006

乗数効果と最低賃金



乗数効果ってのは、公共事業投資の効果が使った金額よりも大きいってこと。日経に乗ってたのは、乗数効果なんてないってな説。

ある意味正しい。お金が廻るだけなので金額的な乗数効果ってのはない。でも、乗数効果が景気に影響を与えるのは「期待」だよね。公共事業投資があると思えば、それに向けて人を雇ったり、設備投資したりするわけでさ。

でも、公共事業投資に期待がなくなったら、乗数効果は負に働く。だったら、もはや投資する意味はない。

景気が良くなったのなら給料は上がるはず。それが普通の期待であって、それがないなら、乗数効果は出ません。公務員の給料抑制とか実質的な賃下げ、あるいは、残業の抑制とかは、デフレの因果の輪を完結させるだけ。

政府が賃金に関与できるのは最低賃金なはずなので、景気が良くなって、それをあげるのは理にかなっていると思う。でも、0.5%かよ。その根拠はなんなの?

最低賃金に近いところで働かせている事業って、最低賃金が上がったら撤退するのか? むしろ、それを理由に値上げするはずだと思う。それは大義名分だからね。逆に最低賃金でない事業であれば、影響はゼロだよね。

消費税を10%-20%程度にあげるのならば、それに従って最低賃金を10-20%上げるのが良いんじゃないか?

プログラマは最低賃金で働いているのかってのは知りませんが、そうではないと思いたい。

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