Sunday 31 October 2010

サーバーお休み

台風の時に油断しててサーバ止められちゃったんですが、こっちに来てから台風のときにサーバ止めろって言う指示をしたことはありません。数年前までは、台風で確実に停電していたので、無理に上げても、むしろ意味なかったんだけど、ここ1,2年は落ちなくなった。もっとも、直撃が少なくなったせいでもある。

Internetサービスのサーバで台風で止めるって方が異常だよね? ネットワークは生きているんだが、DNSが止められちゃったせいで、だいぶいろいろ。

琉大は計画停電も多くて、その時には事前に止めるってのもやります。でも、サーバ止めるのって無駄だと思うんだよな。UPS付いているんだから、大丈夫なはず。だけど、Xserveとか、UPSとの連係が悪くて落ちないこともある。「いや、落ちてなくて良いです」 UPS は、まぁ、サージ止めぐらいの意味です。

雷でビルのトランシーバ全滅だったのは、イサーネットをビル間に張ったからで、今は光だから問題ない。

台風で木が窓を破ってびしょぬれになった時には、電源入っていようといまいと同じ。

停電のショックで、CiscoのSwitchの設定が飛ぶのは、Switchがタコだからであって、それが当然だとは思わないです。

つうか、サーバ止めるのに「ぷち」とか、普通にやるよね? fsck に延々かかったFile System ってのは過去の遺物でしょ?

BSD/OSみたいに/tmpのファイルのサイズがゼロなるとかひどいのもあったが。

富士通のファイルサーバは電池でなくてキャパシタで、なんとかするものがあるらしい。

HDDは、電源断で、ディスクの慣性を使って発電してヘッドリストアとかする。

とかなんとかあるので、

 * * 停電/台風でサーバ止めるのは時代遅れ * *

 * * UPS いらねんじゃね * *

ていうところ。UPSは巨大な電池だから環境負荷も高いし、故障も多い。ピーピーなっているのうるさいだけ。UPS 嫌いなんだよ。

実際、180台のPCクラスタ側にはUPSは入れてないです。

Powerfail-proof とか、研究された記憶もあるんだけどなぁ。OS API的には、atomic write があれば良いんだけど、Unix API は、その辺りの記述はない。でも、データベースで出来るんだから、まぁ、やれば良いだけなはず。

なので、

 * * UPS Free なシステム * *

ってのを仕様に入れりゃ良かったと後悔中です。

Saturday 30 October 2010

漫画版ナウシカ

また、17inchの鞄の金具を壊しちゃったよ。1年一回は必ずと言う感じだな…

確か、いきなりアニメを作るわけにいかなくて、最初は漫画でと言うことだったようです。なので、漫画が先。

なのですが、二時間の映画と漫画は違うわけ。エピソードは共有されているわけですが、話は全然違います。結末も全然違う。漫画の方は強力に時間がかかっているので、腐海が地球の環境をなおして大団円ってのは、もう時代が許さない。

読みなおしてみると、ナウシカが選択しているわけではなくて、時代の流れの一つに過ぎない。墓所の運命はある意味では、既に決まっていたのだと思います。王様とか皇弟とかは、所詮、狂言廻し。廻りがいかに担ぐかと言うこと。

汚染は、おそらくはダイオキシン的なものではなくて、ナノマシンとかなんだろうな。墓所のような局所的なものナノマシンとは、あまり相容れない気がするので、墓所は飾りなんじゃないかと言う仮説も成り立つかなぁ。少なくとも複数作るでしょ?

もっとも、カリオストロでも、そうなのだけど、整合性よりは別なものを見るべきでしょう。

人がたくさん死んでいるのに、何故、赤ん坊を助けるのか、トリウマに涙するのか。そこで、悲しみの軽重を大きさで判断するのかとナウシカは問うわけだけど、「大域的な判断」と「局所的な判断」の両立がナウシカの特色なのだと思う。そこは神の領域だけど、単一の存在では難しい。

たぶん、大学のSF研で見ろと言うことになって見に行ったのだと思います。カリオストロは既に見ていたので、その影響かも。5月の漫画祭で、併映はパーマンかなんかでした。子供がうるさかった。「あんなの子供にわかるわけないよ」ってのが、SF研での総括みたいな感じだった。

Friday 29 October 2010

ナウシカ

ふっと思い付いて、っていうか、台風で暇だったので、ナウシカを見直してみました。4:3じゃないが音がなぁ。ブルレイ出るらしいのだが、ステレオ化は見送られたらしい。ジブリは、やることが少しずれている感じ。

映画の方は短いし、巨神兵の活躍も一瞬。でも、良くできている。

腐海が浄化しているものって一体なんなのかとか、廃棄物はどこに行っているとか、まぁ、良くわからないところも多い。結晶化しちゃったら、そこに毒素は閉じ込められちゃうんじゃないか? あ、大気中に出しちゃだめでしょ?

そういうわけなので、漫画も読みなおそうと思ったのですが、アニメージュのってあんまり紙の質が良くないんだよな〜 ハードカバーあるのかと思って調べてみると、五千円の二分冊。一万円かぁ。うーん。お金に余裕があれば買うな。

腐海の話は、アニメでも漫画でもそんなに深く考察されているわけではないね。墓所の方は漫画でしか読めない。あの終り方を肯定するのは難しいが、共感はできます。

ナウシカって歌あるけど、歌詞の入っている歌って映画中では流れないよね?

Thursday 28 October 2010

台風

久しぶりにしっかりした台風です。最近は確率30%ぐらいで東京に居るし。昨日の夜から、風と雨が強い。暴風圏よりも強風圏が強い台風みたい。

親戚が沖縄に来ているんですが、10月の今ごろの台風は珍しい。こればっかり運だな〜

飛行機は強風圏ぐらいだと飛ぶんですが、着陸しない。特に、JALは。で機材がなくなって飛ばないパターンが多いです。でも、今回は午前中の欠航は一つだけだったらしい。もっとも、福岡空港に引き返した人はお疲れ様です。夕方からの便は、欠航が決まっているが、あと一つぐらいは飛ぶんじゃないかな〜

こういうトラブルも楽しめる人達だと良いんだけどね。「じゃぁ、リゾートホテルに、もう一泊!」みたいな感じで。まぁ、歳取るとなかなかできないか。

台風の夜に飲みに行くのは沖縄の楽しみの一つです。Java Kucheも台風に当たったことがあって、台風の中の宴会で、プロジェクター出してプレゼンやってました。昨日、飲みに行ったところも、それなりに面白かった。

Wednesday 27 October 2010

State Pattern

デザインパターンの名前って、大体、中身を表してない。

State Patternってのは、State に対応するclass/objectを作って、それを切替えるってなものです。

  class Red extends Signal {
    Signal next() { return new Green(); }
  }
  class Green extends Signal {
    Signal next() { return new Yellow(); }
  }
  class Yellow extends Signal {
    Signal next() { return new Red(); }
  }

  Signal state = new Red();
  while(true) {
state = state.next();
    state.light_and_sleep();
  }

みたいな感じ。Socketの接続待ちとかに使うと便利です。初期状態とかを外に出せる。

  enum Signal_state { Red, Green, Yello } state;

  while(true) {
if (state == Signal_state.Red) state = Signal_state.Green;
else if (state == Signal_state.Green) state = Signal_state.Yellow;
else if (state == Signal_state.Yellow) state = Signal_state.Red;
    switch(state) {
    case Green: ....
    case Red: ....
  }

とかよりは、switch文の中のswtich文とか減らせます。

なんだけど、Green に点滅入れようとか思うと、そのためにclass作るの? って感じで抵抗ある。なので、細かい状態いは使わない。

  class Green extends Signal {
    class Green_dark extends Green {
  Signal next() { return new Green(); }
    }
    Signal next() { return new Green_dark(this); }
  }

とか、やる手もなくはないが、

   デザインパターン使いすぎると読みにくくなる

って言う問題が。もっとも、状態遷移ってのは、どうやっても読みにくいものなんだが。

このあたり専門家のはずなんだが、実際のプログラムを書くと、「ま、そんなにうまくはいかんよ」みたいなところも。

デフレは悪、責任は日銀にある

「デフレは悪」の日記へのコメントのまとめです。mixi から許可を得て転載しました。

元の日記(再掲)

「デフレが悪」 って言うのは、まぁ、良いんですが、

 円高が進んでいる状況で値下げするな

とは言いにくい。「日本は給与の下方硬直性があるから大丈夫」っての言うのは政府が率先して破った。そして、

 公務員の給与をさらに下げろと言う人は多い
 少なくとも下げないと言うのに賛成な人はいない

さらに、

 準公務員でも、人事院勧告に沿って下げろ言う理事が多い
 最低賃金引き上げ反対を主張する人も多い

一生懸命働いて給料上げてもらうって感じにはならないことは、就職する側もわかっていて、どうせ給料下がるなら、その分、楽な仕事が良い。と言うのが、他人の給料を下げても良いと言う世論に繋がっているのかも。もちろん、自分の給料が下がるのには反対するんでしょうけど、あんまり大きな声で言わない。だって、

 給料の額よりも雇用が大切だから

ってことは、

 日本国民は全体として、給与減主導のデフレを望んでいる

ってことなんじゃないかなぁ。それに逆らっても仕方ない気もする。流れに逆らう経済政策って成功しそうにないよね?

インフレターゲットとかの主張って、

 机上の空論

だと思う。3%のインフレにしようとか言うだけで世の中が動くわけないです。それは、こんなところで「デフレは悪だ」とか書いて世の中が動かないのと同じ。 直接的には、

 日銀の国債買取りを(インフレターゲットの分だけ)増やす

しかないと思うが、誰もババは引きたくないだろうな。総量規制よりは緩やかな経済政策だとは思いますが、怖いよね。

少子化でも成長可能って言うのは僕もその通りだと思いますが、学校に入る人は取りあえず減っちゃうので学校の成長はないです。

と言うことは、

 「デフレで仕方がない。デフレで良いよ」

ってことで経済政策を考えた方が良い?

住宅ローンの金利が下がるのにしたがって家賃も下がっているはずですが、硬直なのは家賃だったりするので、

 賃貸住宅の固定資産税を下げる

ってのは良いかも。

給与を上げずに、公務員を増やして可処分所得を増やす方が受け入れられやすいかも。

 小学校を10人学級にする
 非常勤なお巡りさんを交番に常駐させる

とかを失業対策にするとか思い付きますが。

結局、ばらまきなんだけど、BIとか最低賃金引き上げよりは、日本の風土に合ってるのかな?

コメント

ピート@夏への扉2010年10月15日 07:43
国民大多数の感覚として、「なんで俺たち/私たちが苦しんでいるのに、
俺たち/私たちが雇っている公務員が楽しているの」というのがあるんじゃ
ないかと思います。実際に楽しているかどうかはともかくとして、
報道でなんとなく公務員の給与のほうが自分たちより高く思えたり、
自分たちはボーナスも出ないのに当然のようにボーナスが出たりと。
主従逆転というか、やはり建前はともかくとして、自分たちは支配される側
にいるんだという感覚も「搾取されている感」を醸し出して「公務員の給与を
下げろ!」という世論になっていくのではないかと推測します。
まあ、実際に公務員になってみれば、感覚は違ってくるのでしょうけど。

現状を打破するには、成長させる以外ないと思うのですが、成長するには
財やサービスの消費を拡大させないといけない。そのためには個々の所得を
延ばすより需要全体を拡大させることが必要で、その文脈での子供手当も
これも子供持っていない人たちの嫉妬やっかみから駄目になりそうです。
どうなるんでしょうかね。行くとこまで行かないといかんのでしょうか。

kaz2010年10月15日 08:24
いっそプログラマを原則として公務員として雇えば良いと思う。ソフトウェアって、本来の
処理よりも、コピーガードや暗号化の方が桁違いにコスト・労力掛かってるのは生産性
無くて、無駄だもん。教師や警察・消防・徴税員と同様に雇ってくれんかなぁ。
あとデフレなのは、車や電器製品だけであって、食料や家賃はインフレです。それもカナリ。
住宅公団が解体・縮小されてURに成ってしまったのは明らかに失敗。大阪の果て、終点の
北千里から更に徒歩40分も掛かるド田舎の、クソ狭い(19m^2)学生向け1Rの家賃が
7〜8万円するってどうよ? しかも保証金50万円取った挙句、それとは別に火災保険や
連帯保証人まで求めるって、持てる人(地主)を甘やかし過ぎではないか。
阪大院出てもロクな職が無いからベンチャーやれ、って無責任なことを大学側は言ってる
が、工場どころかオフィスの家賃や連帯保証人をどう都合付けろと?
こんな社会システムの基では、学歴なんて本当に無意味。

ayumew2010年10月15日 09:29
河野さんの給料が減るのは時節柄もう致し方ないって気はしますけど、公務員増やさんといかんですよね。貧乏かつ仲間はずれな人ってのは制御できないので。

まえG2010年10月15日 16:53
デフレを所与として、個々のミクロな経済主体が最適な行動を取れば、さらにデフレが悪化する。合成の誤謬というやつですね。

だからこそ、個人の努力とか企業の努力ではどうにもならない。椅子をどんどん減らしながら「いかに厳しくても、イス取りゲームで勝つやつは常にいる。だから頑張れ」みたいな事しか日経新聞あたりは言わないけどね。

ところが、マクロ経済政策を行える政府・日銀に取っては話が全く異なる。

結局、デフレというのは物価(モノとお金の比率)の問題に過ぎないのだから、お金を刷れば必ず解消します。そして、個人や企業と違って日銀はお金を刷れる。なぜ日銀がやらないかというと、やらないのに誰も責めないから。今の制度では、日銀がデフレを放置しても何の責任も取らなくても良い。その責任を取らせる枠組み(インフレ率の制御に失敗したら総裁クビ)がインフレターゲット政策。現在、44カ国が採用して、インフレ率の制御の実績は十分。http://j.mp/dpd2nf

つまり、インフレターゲットは実現手段(通貨発行権)があるんだから絶対効きます。
そして、インフレターゲットがないと日銀にはデフレを解決する動機がない。

もし、いくらお金を刷ってもデフレのまま(←つまり、お金の価値が落ちない)とするならば、それはそれで素晴らしい(ありえないけどね)。だって、政府・日銀は無尽蔵の財源を手にしたことになるから。全ての支出を、通貨発行益だけで賄って、税金をゼロにすれば良い。いや、逆に全国民に年間1億円ずつ配ったって良い。それでインフレにならないというなら、日本はこの世の天国になるよね。

インフレになる(=デフレ解決)にせよ、ならない(=無税国家誕生)にせよ、素晴らしい話なんだからすぐやるべき。

(まあ、この辺の本http://j.mp/cKyASM にはたいてい書いてある話。)

shin2010年10月15日 17:59
 インフレターゲットという手法自体は、狭義には高度のインフレからターゲットとなる低い数字までインフレ率を落とす話であって、デフレをインフレに戻す手法ではないですよね。で、デフレからインフレにするためには公務員を増やすとかばらまきとかいろいろ言われますが、通貨供給量を増やすわけですね。

 そこに及び腰なのは、どこかでバブルになることが避けられないからでしょう。いまさら公務員と土建屋に金を与えるべきなのかとか、どこに得をさせてどこを切り捨ててしまうかという問題でもある。そんなことに責任を取らされたくないから、ばらまきをできないんだと思いますよ。 お金を刷っても、まずは銀行とか、儲けられる産業の濃淡は出てきてしまう。

 僕は小沢一郎氏はもはや求心力を失いつつあると見ますが、民主党代表選挙で言ってた、特別会計を組み替えてでも、所得保障をやるべきだと思いますね。手法としては農家だけに限ったり、休耕地を増やすほどに補助がもらえる馬鹿なことになってますが、産業構造を変えてでもばらまきをやるときの発想としてはなかなかいいです。不公平感から反対する人が多いようですが、やり遂げてほしいものです。

 そういう直接的なばらまきができないなら、やっぱり産業の濃淡をつけて公共事業的にやるしかないですが、そんな産業を政府が選べますかね?国債買取などの手法もありますが、利率が上がって個人や銀行の財布が潤い始めて、消費に回り始めて、金融バブルがおきてということを一巡してからやっと税収が上がるのですが、そんなことでいいんでしょうか?金融バブルを作ってまた落ち着くのを待っておしまいでしょうか?なんか、80年代的バブルで、あまり形として残らない気がします。

 公共事業のひとつは、最大の産業になっている情報産業に投資でもして、電子政府を今度こそやることだとは思いますが、今でも無駄遣いといわれている電子政府関連に納得のいく投資ができるでしょうか?誰かがやらないといけないわけですが、納税者番号制度すらできてなくて、本当にできますかねえ。

 そういうわけで、あまり政府とかには期待できないので、お金がほしい人は民間で勝手に儲けるしかないんじゃないですかね。それができなければ、公務員として賃金据え置きをずっと繰り返していくしかないと思います。民間より高い平均給与はやっぱり悪だと思います。儲けられるなら、それが公共事業だとしても、民間でやるべきです。

shinji2010年10月15日 18:50
「政府が何もしなくても*みんなが頑張れば*解決する」って言うのが合成の誤謬そのものな気がする。

給料上げて景気が良くなるのが悪だってのは、新鮮な主張ではある。

まえG2010年10月15日 19:10
>インフレターゲットという手法自体は、狭義には高度のインフレからターゲットとなる低い数字までインフレ率を落とす話であって、デフレをインフレに戻す手法ではないですよね。

デフレ脱却(回避)のためのインフレ目標には、スウェーデンやニュージーランドの例がありますね。

>通貨供給量を増やすわけですね。

目標を実現する手段ですね。一応、インフレ目標というフレームワークとは別の話ですが。

で、

>公務員を増やすとかばらまきとかいろいろ

というのはちと違います。これは、政府の支出(と収入のバランス)をいじる話。財政政策ですね。日本に存在するお金を増やすか減らすかとは、やはり一応別の話です。

==================================================
厳密な線引きが出来ない領域もありますが、
「世の中の通貨量を増やすことによって実質金利を下げ、投資需要を刺激する」のが金融政策。
「政府が直接に支出して需要を作る」のが財政政策。
==================================================

で、デフレというのは基本的に通貨量が足りなくて実質金利が高くなる(名目金利をゼロにしても、負のインフレ率を差し引くと高い金利になる)問題ですから、本質的な解決策は金融政策の方です。

財政政策もやればいいと思いますが、金融政策なしに財政政策(補正予算とか)をやったとすると、実は円高がひどくなってデフレが悪化する恐れがあるんです(マンデル=フレミングの定理というやつです)。

つまり、金融政策は必須。財政政策はオプションです。
==================================================

通貨発行量を増やすには、普通は日銀が資産を公開市場オペで買い入れて、引き換えに通貨を市場に放出することになります。買い入れる資産としては、なるべく不公平をもたらさないようなもので額がたっぷりあるようなものということで国債が適切でしょう。

日銀は、なぜか国債の買い入れを全く増やそうとしていません。実は、リーマンショック以後もごく最近まで、国債保有量を減らしていたほどです。http://j.mp/aV5nI2

==================================================
その他に、社債を買うとかETFを買うとか外貨資産を買うとかいう話もあります。この場合、国債と違ってデフォルトリスクや値下がりリスクがありますが、それを政府・日銀が負担することになりますので、財政政策に近い金融政策ということになります。(国債より市場規模が小さく、また、何を買うかで不公平が生じるのもちょっと難点です。)

さらに、日銀が刷ったお金を財源として政府が財政政策(公共事業とか給付金とか)を行うというのも、金融政策と財政政策の組み合わせということになります。国の財源には税・国債・通貨発行の3つがありますが、最後のやつを使うわけです。

公共事業でも、たとえば全ての学校の耐震補強とか、首都圏の混雑緩和とか、有用性が高い事業はあるでしょうが、抵抗が強いなら給付で良いのではないでしょうか。

この場合、有効なのは失業者や低所得者への給付でしょう。米英で以前から行われており、日本でも検討しているEITC(給付付き税額控除; もともと税金を払っていないような低所得者には、賃金収入に加えて国から補助金を給付する)や失業保険の延長や、現行の雇用調整助成金の拡大、中小企業への融資拡大なんかも有効でしょう。

これらを十分な額で行えば、必ずデフレから脱却できます。

脱却できない(=お金をいくら刷っても価値が落ちない)とすれば、いくら減税や財政支出を行っても、国債残高は全く増えず、結果は無税国家誕生ということになります。それはそれで素晴らしいですから、いずれにせよやらない理由がないでしょう。

==================================================

さて、産業の濃淡を付けた公共事業(たとえば、これから重要な成長産業を重点的に補助する)とかは、産業政策(industrial policy)と呼ばれますが、経済学者はこぞって反対のようです。

http://tinymsg.appspot.com/6jU

kaz2010年10月15日 20:13
>経済学者はこぞって反対のようです。
何故ですかね? 聞いたことも無いマイナー私学の教授達が、外国の事例や論文を引用
して、既存の生産性の低い衰退産業界の既得権益を死守しようとしてるようにしか読め
ないけど。
こんなことしてるから、当時、医学部以外で1番優秀層だった情報系出た学生が軒並み
鬱病・自殺に追い込まれて、そして今バイオ系が路頭に迷ってるんですよね。

国家の投資として最悪の結果を招いてる現実を、猫以下の経済学者の言いなりにしと
いて良いの? 北欧やNZが成功したのも、単純に成長分野にヒト・モノ・カネを配分した
だけの結果だと思うんだけど。

ピート@夏への扉2010年10月15日 20:41
財政出動でどうにかなるというのは、
ニューディールの失敗で証明されたと思います。
国家の介入でどうになるというのは幻想にすぎないかと。
どこかの誰かの給料を単純に上げたり保証したりというのも
違うと思うのです。消費が冷え込んでいるのは金回りが悪い
というのは皆認識しているかと思いますが、じゃあ金をバラまけば
消費が増えるかというとそうでもない。
何故なら、増えた所得はそのまま貯蓄にまわってしまうからです。
次のような期待というか予測が成り立たないと消費は増えないし、
経済の復興もままならないんじゃないでしょうか。
・将来的にも所得が増える。
・収入の安定がある程度保証される。
・全体的に需要が拡大する。
・以上のことが財政危機を伴わず実現できる。
どれかひとつでも不安定要素があると、預金したり金を買ったり
と金が変な方向にいくと思います。

まえG2010年10月15日 21:21
kazさん:

>聞いたことも無いマイナー私学の教授達が

えーと、マンキュー(ハーバード)がですか?
ラムザイヤー(ハーバード)、三輪芳朗(東大)、竹内弘高(一橋大)、ワインシュタイン(コロンビア)が?

まあ、その、この辺ははっきり結論が出てる話でして。

・政治家や役人や学者に、「この先成長する分野を、市場より上手に見抜く能力」などない(あるならビジネスマンになった方が良い)。
・ビジネスマンに聞くと、当然みんな「自分の利益になる分野」を提案するし、それらの提案のどれが正しいかを見抜く能力は政治家や役人や学者にない。
・結局、政治権力に取り入って提案を通す競争(レント・シーキング)になる。この努力は生産的でない。
・検証すると、はっきり「その時点で声の大きかった産業=既に衰退しつつあった産業」に金を投入するだけの結果になっている。

実際、過去に日本で補助が強かった順に並べると、
1位 繊維
2位 鉱業(炭鉱)
3位 食料(農林水産業)
ですよ。

>医学部以外で1番優秀層だった情報系出た学生が軒並み鬱病・自殺に追い込まれて

失業率と自殺・犯罪・売春・離婚…が強く相関してるのは、例えば松尾匡「不況は人災です!」とか見てもらうといいと思います。
http://www.amazon.co.jp/dp/4480864032

長期的な「天井の成長」と、短期的な失業とか不況とかデフレとかは別問題で、対策も別です。

若者の自殺を減らすには、まずデフレを脱して失業率を減らすことです。

>北欧やNZが成功したのも、単純に成長分野にヒト・モノ・カネを配分した
だけの結果だと思うんだけど。

いや、NZの成功は、はっきりと反産業政策です。
「特定の産業だけを促進しようとしない」が国是ですから。

・特定産業への補助金や税制優遇はやめ、補助するなら産業中立的に
・競争促進を重視する。

このあたり、岩田規久男「「不安」を「希望」に変える経済学」に詳しいです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569790615/

まえG2010年10月15日 21:31
ピート@夏への扉さん:

>財政出動でどうにかなるというのは、
>ニューディールの失敗で証明されたと思います。

繰り返しますが、必須なのは金融政策です。
財政政策は、金融政策の働きを強めるのに使えば良い。

なお、大恐慌の終焉は主として金融政策による、というのが現代の定説です。
http://j.mp/cn0G5r

>国家の介入でどうになるというのは幻想にすぎないかと。

現在の管理通貨制は、完全に人工的なものですから、通貨をどれくらい刷るか・刷らないかというのも国家の介入によります。「自然な通貨量」とか「自然な金利」「自然なインフレ率」「自然な為替レート」なんていうものはありません。

もともとこれらは全て国家の介入によって決まっているわけですね。

ayumew2010年10月15日 22:38
>・政治家や役人や学者に、「この先成長する分野を、市場より上手に見抜く能力」などない(あるならビジネスマンになった方が良い)。

どういう理屈だろう。

ピート@夏への扉2010年10月15日 23:01
>・政治家や役人や学者に、「この先成長する分野を、市場より上手に見抜く
>能力」などない(あるならビジネスマンになった方が良い)。

ビジネスマンが成功するのって、結果論ですよね。
予め、どうやれば成功するかがわかっているならビジネスマンになった
ほうがいいだろうという揶揄ではないかと。「成功するのがわかってりゃ
苦労しないよ」と。

>まえGさん
>現在の管理通貨制は、完全に人工的なものですから、通貨をどれくらい刷る
>か・刷らないかというのも国家の介入によります。「自然な通貨量」とか
>「自然な金利」「自然なインフレ率」「自然な為替レート」なんていうもの
>はありません。

人工的に制御できるんなら苦労はしないかと思います。
政府は神ではないし、一プレイヤーにすぎないわけです。
他のプレイヤーよりかは金をもっているかもしれませんが、
全てを握っているわけじゃないでしょう。
介入したって、市場の気まぐれが全てを無にしてしまうと思います。

まえG2010年10月15日 23:51
>・政治家や役人や学者に、「この先成長する分野を、市場より上手に見抜く能力」などない(あるならビジネスマンになった方が良い)。

そういう能力が、政治家・役人・学者が訓練を受けた能力、身につけていると一般に期待される能力か? と言う意味です。 彼らが適役である理由があるか、と。

>人工的に制御できるんなら苦労はしないかと思います。

いえ、好むと好まざるとにかかわらず、常に人工的に制御しているのです。せざるを得ない。

もちろん、市場の動きすべてをコントロールできるわけじゃありませんが、「市場に手を出さない」というのは不可能ですよね。

日銀はマネタリーベースを決め、間接的に通貨供給量をコントロールしています。「日銀が決めない」とか「市場に任せる」というのは不可能です。

で、日銀の制御が上手か下手かによって経済は不安定にもなるし、(完全ではありませんが)安定化させることもできます。少なくとも、恐慌が繰り返された19世紀以前よりも、現在では不況がずっと早く収束するようになっています。
http://j.mp/cRp28t クルーグマン マクロ経済学要約「金融政策と総需要」
http://j.mp/daa8JW クルーグマン マクロ経済学要約「現代マクロ経済学の合意」

もちろん、不況を放っといたほうがいい・人々が破産したり死んだりするのを見過ごしたほうがよいんだと主張する人は未だにいます。どうもあんまり根拠のある議論ではないようですが。
http://j.mp/abfv1p
http://j.mp/915UQ1

ayumew2010年10月16日 00:15
揶揄じゃないでしょうね。

shin2010年10月16日 02:11
> 給料上げて景気が良くなるのが悪だってのは、新鮮な主張ではある。

 私が言っているのは、『国民を差し置いて、公務員だけが高給取りを続ける、あるいは高給取りにしていくのは悪だ』、という意味です。現在の人事院勧告はこの視点から給与据え置きを続けていると思いますし、公務員を減らそうとしてきていると思いますので、私は人事院に賛成です。まずは民間の給料を上げるようにしないと。

 全体的に上げようとするとインフレにしていくしかないのはそのとおりだと思います。将来インフレなら、今のうちに使おうとするので内需が強くなりますし。

 でも、金融がゼロ金利で流動性の罠にはまった瞬間から、じゃあ他の手段でどうやって通貨供給を増やすかの話になって、ばらまきか、国債買取くらいしかなくなるわけですが、国債買取で金利を上げていって、今の850兆円とか900兆円とかの国債残高という財政が持ちますか?という問題になって、怖くて誰もできてないわけですよね。いつかはやるしかないんですが。

 で、やっぱり国民背番号制だろうがなんだろうが、納税者番号制度を入れて戸籍も住民票も統合して死亡老人問題も解決、年金も解決する電子政府を一台公共事業として起こす(財政出動)と同時に、EITCも導入してばらまき(効果的な通貨供給)をやるってことですね。僕は一刻も早くそうなって欲しいのですが、今の政府ではなかなか期待できないというところではないか、と、、、。

 まえGさんのお話のほうが正確だとは思いますが、単に通貨供給するだけだとどこにお金がたまるかが良くわからず、デフレ解消よりは円キャリートレードとかUS国債とかに使われたという話もあると思うので、どうやって通貨供給を増やすかはやはり腕の見せ所なんだと思います。

ayumew2010年10月16日 06:28
> 私が言っているのは、『国民を差し置いて、公務員だけが高給取りを続ける、あるいは高給取りにしていくのは悪だ』、という意味です。現在の人事院勧告はこの視点から給与据え置きを続けていると思いますし、公務員を減らそうとしてきていると思いますので、私は人事院に賛成です。まずは民間の給料を上げるようにしないと。

まずは、という話なら給料じゃなくて労基法守らせることでしょうね。

ピート@夏への扉2010年10月16日 07:15
なんか、この手の話になると、政府による国民管理を強化しようって
方向に流れて行くのがなんとも・・・・。

まえG2010年10月16日 08:25
>でも、金融がゼロ金利で流動性の罠にはまった瞬間から、じゃあ他の手段でどうやって通貨供給を増やすかの話になって、ばらまきか、国債買取くらいしかなくなるわけですが

もともと金利がプラスの時でも、金融政策で通貨供給を増やすのは買いオペ(対象は主に国債)です。国債買取というのは直接引き受けのことかしら。ただ、それは、公開オペでの市場からの買取とさしたる違いはないです(実際、借換分については毎年直接引き受けしています)。日銀が買いオペをやる気がないから、国会決議で強制的に引受させようという話が出ているだけで。

流動性の罠に陥ると難しくなるのは、一時的な金融緩和ですぐ期待インフレ率が上がるという事はなくなり、将来にわたって通貨供給を増やす・デフレから脱却しかけてもすぐに引締めたりしないと皆が信じなければ効果がないと言う点です。http://j.mp/aEqSJy

上は理論的なモデルの話ですが、実証的にも、大恐慌を止めたのは政策の枠組みの転換(レジーム転換)による人々の予測の変化だった事が分かっています。
http://www.amazon.co.jp/dp/4492371028

また、大恐慌の時にアメリカは「早過ぎる出口戦略」でデフレに逆戻りしてしまったそうですが、やはりはっきりしたレジーム転換の後は回復したとのこと。
http://www.amazon.co.jp/dp/4492394362

日銀は、今まで(2000年、20006年)デフレから脱却する前に金融を引き締めてしまった前科がありますから、今のままで信じさせるのは難しいでしょう。

そこで、誰が見ても「日銀が将来も金融緩和を続ける」と信じられるようにする仕組みとして、2%程度の下限つきインフレターゲットが提案されているわけです。

あとは、金利がゼロの短期国債(←マネーに非常に近い)を買いオペして量的緩和しても、マネーとマネーを交換しているようなもので効果が薄いから、長期国債を買うべきだという話もありますね。これはもちろんそうなのですが、ほぼ短期国債しか買わなかった量的緩和でさえ効果があって、デフレ脱却しかけた(日銀が早過ぎる引き締めさえしなければ脱却してた)という実証研究の結果があるそうです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4894347296
で紹介されています。

つまり、国債の直接引受とかヘリコプターマネーのような冒険的な事をしなくても、今の「なんちゃって金融緩和」のままでも、せめて下限つきインフレターゲットがあれば、デフレから脱却できる可能性は大きく高まるわけです。

もちろん、少しでも早く確実に脱却するために、あとせめて量的緩和と長期国債の買い切り増額はやるべきだと思いますけどね。

これなら別に、国債残高が増えたりはしません。財政をわざわざ引き締めるのは馬鹿げてますが、財政赤字を増やさなくても、買い入れる国債はたっぷりあります。

まえG2010年10月16日 12:09
>円キャリートレードとかUS国債とかに使われたという話

円キャリートレードは、
1)低金利の日本でお金を借り
2)より高金利の通貨(たとえばドル)に換え(円売りドル買い)
3)その通貨建ての資産(たとえば米国債)に投資して利ざやを稼ぐ
という話で、結局最終的な「利ざや」が為替差損よりも大きい(円高が進まない)ことに賭ける投機ですね。

このステップを通してみると、「円が国外に流れる」とか「いくら金利を下げても円の通貨量が増えない」と言うのは正しくないことが分かります。

まず、ステップ1)(円での貸し出し)については、銀行が行うならば信用創造となり、円の通貨供給は増えます。

ステップ2)(外貨両替取引)では、円の通貨量は増えも減りもしません。円売りした人の口座から円買いした人の口座へ、持ち主が変わるだけです。

ステップ3)(外貨での貸し出し)については、外貨の供給が増えるかもしれませんが、円には関係ありません。

結局、円の金利を下げた結果、円キャリートレードが活発になった、あるいは日本国内で米国債を買う人が増えたならば、円の通貨供給が増えることはあっても、減るということはありません。ちゃんと日本国内への金融緩和になっていることがわかります。

shin2010年10月18日 19:23
 不勉強で申し訳ございませんが、現時点ではまだ日銀は国債を公開オペとして買取していないのではないのでしょうか?これをじゃかじゃかやるより前にやるべきことがあるはずだというのが私の意見だったのですが、時間的猶予がなくなってきている気もする、という感じです。

 また、実際に円キャリートレードで通貨供給が減ることはないでしょうけれども、国内にお金が還流したり、国内で儲ける人が出てこない限りは、デフレを解消するほどには通貨供給は十分ではない、ということになるのではないでしょうか?

 将来、インフレになると思わせるまでデフレが続く、ということには賛成です。で、いくつかあるやり方で、どこに濃淡をつけて実施するかだと思うのです。週刊誌の釣り広告でも、『銀行しか儲からない』とか言って攻撃している気の短い人たちもいるので、なかなか難しいんじゃないかと思うのです。

まえG2010年10月18日 22:03
>まだ日銀は国債を公開オペとして買取していないのではないのでしょうか?

いえいえ、1966年からやっていますよ。
「教えて!にちぎん 日本銀行の金融市場調節手段にはどのようなものがありますか?」
http://www.boj.or.jp/oshiete/seisaku/02201001.htm

また、先に述べたとおり、公開オペでなく直接引受(財政法5条但し書き)も毎年やってます。
http://www.bb.mof.go.jp/hdocs/bxss010bh22.html の「特別会計予算書」PDFのp.2 第5条

現在の日本銀行勘定から国債の保有高を見ると、77兆円程度のようです。
http://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/cgi-bin/famecgi2?cgi=$nme_a000&lstSelection=1

>これをじゃかじゃかやるより前にやるべきことがあるはずだというのが私の意見

既に大昔からとっくに使っている、普通の金融調節の手段で、増やすのに特に何の手続きも必要ない(行われていることすら知らない人が多いのですから、世論の反発なんてものもない)のですが、リーマン危機後、他の国が大幅に国債や他の資産の買い入れを増やし、引き換えに通貨を大量に供給したのに対し、日本は全然増やしていません。結果、円高デフレです。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/60?page=2

http://blog.nikkei-cnbc.co.jp/anchor/?p=1001 (←最後のグラフは、かなり衝撃的です。)

なぜ、FRBやECBやBOEが当たり前にできていることを日銀ができないのか、それでも何ら責任を問われず、総裁や政策委員が止めさせられることがないという制度に変えてしまった97年の日銀法改正が問題だったのだと思います。全く民主的ガバナンスが働かない制度になっている。これを改正して、他の国と同様に政策目標は議会が決め、その達成手段については専門家集団の日銀が独立性を持つという制度に変えようという動きがあります。http://j.mp/dyOwyv

>実際に円キャリートレードで通貨供給が減ることはないでしょうけれども、国内にお金が還流したり、国内で儲ける人が出てこない限りは、デフレを解消するほどには通貨供給は十分ではない、ということになるのではないでしょうか?

デフレを解消するほどには通貨供給が十分でないというのはまさにそのとおりです。円キャリートレードは関係なく、問題は通貨供給不足です。

円キャリートレードについて書いたのは、よく言われる「いくら金融緩和しても、円キャリートレードで海外に円が逃げるだけで、国内の通貨量は増えない」という意見がもし念頭にあるのでしたら、円キャリートレードで「海外に円が逃げ」たりしないし、円キャリートレードが国内への通貨供給を妨げたりはしない、という事を指摘しようと思っただけです。

> 週刊誌の釣り広告でも、『銀行しか儲からない』とか言って攻撃している気の短い人たちもいるので、なかなか難しいんじゃないかと思うのです。

「釣り広告」はなかなかうまい言い方ですねw という揚げ足取りは置いといて(「吊り広告」ですよね)。

銀行が儲けるのを嫌がる人はたしかに多いみたいですね。「ものづくりこそ尊い・虚業は滅びよ」みたいな職業差別系とか、銀行がどういう風に役に立っているか理解していない&自分の理解の及ばないものは不要だと決め付ける向きとか。

しかし、銀行が儲かるってことは企業投資が活発で貸し倒れもなく、つまり他の企業も儲かってる状態なわけですけどね。

財界や政界の人々や、エコノミストはさすがにある程度銀行を理解しているでしょうし、「金貸しは悪」みたいな俗っぽい勧善懲悪的な感情では動かないと思います。というか、そう信じたい。

ピート@夏への扉2010年10月18日 22:33
なんつうか、歴史から学ばないのは人類の仕様なんだろうかとか。
大恐慌はこれからくるのかもしれませんね。

shinji2010年10月18日 23:12
発行済み銀行券を越えないと言う制限があるわけですが、毎月一兆円ぐらいは買わないとだめな気がします。二兆円でも良いかな。

まえG2010年10月19日 08:42
ピート@夏への扉さん:

まさに、今の日本のデフレに際して学ぶべき過去の教訓について、
竹森「経済論戦は甦る」
田中「経済政策を歴史に学ぶ」
田中・安達「平成大停滞と昭和恐慌」
岩田編「昭和恐慌の研究」
中村「経済失政はなぜ繰り返すのか—メディアが伝えた昭和恐慌」
若田部「経済学者たちの闘い—エコノミックスの考古学」
などの書籍で語られているのですが、日銀には届かないようです。
(関連書籍リスト)http://j.mp/cKyASM

日銀の内部のガバナンスの実態について恐ろしい話がありました。
http://j.mp/bM0RQB
「個人的に印象深いのは、日銀の研究部門につとめるエコノミストが長期国債の買い取りをうったえる論文を経済誌に発表したところ、紙幣や硬貨を洗浄する肉体労働部門に異動させられた、という痛ましいエピソード。」

また、恐慌に至らずとも、マイルドなデフレそれ自体が問題であるとする論考もあります。
「小幅で頑固な日本のデフレーションは問題か?」
http://voxwatcher.blogspot.com/2010/04/blog-post_12.html

shinjiさん:
実は、長期国債だけでも毎月1.8兆円買ってはいます。ところが、長期国債とは名ばかりで、実は「10年ものだけど残り年限1年」などという、実質的な短期債ばかり。しかも、満期償還される額の方が多いので減っているような有様でした。
http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20090321#p1

今月の金融政策決定会合で日銀が発表した緩和策の中に、「銀行券ルールと別枠の基金を設立し、国債やETFなどを買い入れる」というものがあり、これ自体は評価すべきでしょう。しかし、
・買い入れ額がなんとたったの「年5兆円」。
・買い入れる国債は、残存期間1〜2年の実質短期債限定。
という問題があります。

「日銀の「見かけ倒し」の金融緩和」
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20101010/1286696128

shin2010年10月21日 11:26
 最終的にリフレにしていくのは誰も反対していないと思うのですが、現時点では日銀は何か理由があって何かに抵抗しているんじゃないですかね?デフレで儲けてる人に遠慮してるとか、まず年金問題と財政問題で誰か責任を取るのを見届けてからにするとか。

 責任の押し付け合いというところもあるとは思いますが、日銀の考えを聞きたいところですね。僕個人は現在の最大産業であるIT系の公共投資とEITCの導入のほうが先になったほうがいいと思ってたのですが、榊原英資みたいに積極的にしゃべる人が今の日銀にはいないのかな?

まえG2010年10月21日 12:23
日銀の公式見解は(いろいろとブレてますが)基本的に以下のような突っ込みどころ満載の見解を繰り返しているだけです。

・日銀はできることを精一杯やっている
 (せめて諸外国程度の事をやってから言え)
・これが日本の実力の限界。生産性が低下したのが問題
 (供給が減ったならインフレになるはずだろ)
・金融政策ではどうにもならない
 (なら、全国に31もの支店を要し、総裁以下審議委員が3千万円以上の高給を取る日銀など不要では?)
・したがって成長産業への投資が大事
 (そういう「長期の天井の成長」は日銀の任務か?それ以前に「短期の需要の制約」をさっさと何とかしろ)

たとえば、
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/101011/fnc1010110046000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100521/fnc1005211815020-n1.htm
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/06/15/063/index.html?rt=na

ヒドいものです。

しかしもちろん、現行制度では日銀がリスクを取って問題を解決するインセンティブなんて無いわけです。実績に関係なく、任期まで高給が保証されているのですから。

こういう状態を繰り返して20年になるわけですが、隠れた意図などを云々するよりも、このインセンティブ構造を改善する(日銀にとってよい行動が、国民にとってもよいことになるようにする)制度改革が必要だと思います。

本来なら1〜2年で解決できた低迷が20年。その結果の惨状が:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100216/212780/?P=4

失業率が自殺や犯罪と強く相関していることを考えると、
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2740-1.html (松尾「不況は人災です!」にもっと詳しいデータがあります。)
この20年でいったい何万人が、日銀のせいで全く必要でも何でもない死に追い込まれたかと考えると…

ayumew2010年10月21日 22:06
日銀のひと、お金が好きなんでしょうね。

shin2010年10月24日 19:01
 この週末に、僕の持てるネットワークを最大限に活かしてやっと飲み会で又聞きの日銀の噂を仕入れてきたんですが、日銀は自分たちで何かができるとは思ってないし、何かをやったときの影響を恐れているそうです。

 しかし、そこで終わっては不幸だと思います。日銀が世間離れしてしまって対話が進まないところが不幸です。世の中で不幸なことは、意見がまったく会わない人々と対話が断絶した結果、説得する方法を失うことだと思うのですが、日銀とリフレ派の人の対話がないとしたらやっぱり不幸だと思います。交渉というのはいつの時代も高度な知性が必要なんでしょうから、さまざまな場面で交渉が継続することを期待します。

ピート@夏への扉2010年10月24日 21:25
どっかの誰かが面白いことを言っていました。
デフレと円高を終わらせたければ、日本政府と日銀が国債の利払いを
停止すればいいと。そうすれば、信用を失った円は限りなく下落して
いき金利は暴騰しデフレは終結するだろうと。
普段意見が対立(というか、僕が気に入らないだけ)している人ですが
利払い停止に関しては大賛成です。てか、政府・日銀の出来ることって
それくらいじゃないでしょうか。

shinji2010年10月24日 22:18
ほとんどゼロに近いものの利払いを止めたって。それにデフレ込み/円高で買ってる人も多いから利払い停止ぐらいでは。そもそも利息狙いなら、日本の国債なんて買わない。

たぶん、なんか思い違いがあると思う。日銀は所詮、官僚。法律で命令しない限り動きません。

まえG2010年10月25日 12:33
shinさん:

>日銀は自分たちで何かができるとは思ってないし、何かをやったときの影響を恐れているそうです。

いつも通りの言い訳ですよね。いくら批判されても10年以上全く同じ事を言い続けている。

「自分たちで何かができるとは思っていない」って…本当にそういう何の役にも立たない組織ならさっさと仕分けしてしまうべきなわけですが。

日銀は97年の法改正で「何もしなくても責任を問われない」という特権を手に入れました(それ以前は、大蔵大臣に業務命令権や総裁の解任権があった)。ですから、わざわざ失敗のリスク(←どんな政策だろうと、ゼロではありえない)を犯す必要などないのはたしかです。

したがって、shinjiさんのおっしゃるとおり、この仕組みを変えない限り日銀は動かないでしょうね。
============================================

ピート@夏への扉さん:
>デフレと円高を終わらせたければ、日本政府と日銀が国債の利払いを
停止すればいいと。

国債デフォルトですか。政府・日銀を含めた広義政府(統合政府と言います)の立場で見ると、かなり馬鹿げた話であるのは確かですね。

国債が約束するのは「期限にXX円払います」という事。そして円を刷るのは統合政府自身。普通に考えたら(物理的に印刷が間に合わないhttp://d.hatena.ne.jp/yumyum2/20090204/p2 なんてことがない限り)約束を破る心配をする必要はありません。

また、日本の借金の相手は日本国内居住者(国債の購入者は海外にもいるが、海外に貸している額を差し引きすると日本は債権国)ですから、極論すれば増税して国債を一気に返してしまうのも、国債を踏み倒してチャラにしてしまうのも、国内の中でお金が動くだけ、国内問題ですから、まあアルゼンチンやギリシャみたいに外貨建て債務が膨れ上がるとか、お金が借りられなくて経済が立ちいかなくなるなんていう心配も当面ありません。

つまり、自国通貨建て・内国債でデフォルトの心配をするバカはいない。
上念司「日本は破産しない!」http://j.mp/cipWif

え、「わざと」利払い停止したら大ショックで問題が解決する「かも」…?

そんな難しいことするくらいなら、少々お金を刷る方がずっと簡単に思えるんですけどねえ…

===========================================

また、shinjiさん:
>ほとんどゼロに近いものの利払いを止めたって。それにデフレ込み/円高で買ってる人も多いから利払い停止ぐらいでは。そもそも利息狙いなら、日本の国債なんて買わない。

日本の「名目の」金利は低いですけど、インフレ率を考慮した「実質の」金利は米国より高いです。

名目金利=実質金利+期待インフレ率
実質金利=名目金利−期待インフレ率

http://www.bb.jbts.co.jp/data/index_bei.html 青が物価連動国債の実質金利(1.5%程度)。赤が「名目-実質」で算出した日本の期待インフレ率(breakeven inflation rate)-0.7%程度(?)。
http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html 日本の名目金利

http://www.bloomberg.com/apps/quote?ticker=USGGBE10:IND 米国のbreakeven inflation rate
http://www.bloomberg.com/markets/rates-bonds/government-bonds/us/

米国の10年もの実質金利=名目金利(2.54%)−期待インフレ率(2.11%)≒0.43%

円で測った日本の名目金利の方が、ドルで測った米国の名目金利より低いのに、期待インフレ率(通貨価値の期待変動率)を差し引いた実質金利で比べると日本の方が高い…つまり、「将来ドル安円高になるだろう」と市場が予測していることになります。

この状態(円が足りないので円の価値が上がる=実質高金利、米国は金融緩和で実質低金利)が続くなら、円高が進んでいくのが自然ということになります。

円が買われる傾向なのに、なぜ日本が貸す(日本から流出する)お金の方が多いかと言うと、それはもちろん日本国内に投資機会がないから。
http://j.mp/97gPgW
経常黒字が増え、会計恒等式からそれが資本流出額と等しくなります。

「不況で貿易黒字は増える」http://synodos.livedoor.biz/archives/1551982.html

ピート@夏への扉2010年10月25日 22:11
「日本は貯蓄が多いから、まだまだ大丈夫」って意見はよく聞きますが、
そういうことを言っている人たちはその金が誰のものかわかっているのかと
聞くたびに思います。
「どうせ金持ちたちの金だ」という、妬みとか嫉みとかはともかくとして
金持ち連中だって日本国民なわけで、国民の財産を浪費して「まだ大丈夫」
といっている政治家だとかその片棒を担いでいる者達は僕は信用ならないと
思っています。
重要なことだから何度も言いますが、日本国民の貯蓄は国家/行政府のもの
ではありません。貯蓄している人たちのものです。どうも、他人の金という
ものに対するモラルがここ数年のハチャメチャな政策で薄れてきているよう
です。これじゃ、いくらい経済や財政を立て直してもまた同じことの繰り返
しですね。一度人にたかることを覚えた者は容易には更生できません。
僕は国民の貯蓄を政府がいいように使うことには絶対に反対です。
僕自身は全く貯蓄はないですが、他人の財産の収奪の片棒を担いでそれで
自分の生活をよくするくらいなら木箱を作りながらでも細々と生計をたてる
道を模索します。どうにかしている。

ayumew2010年10月25日 23:58
何を食って育ったら金とか土地を所有できると思ってしまうのでしょうか。
デフレの前提としてそういう卑しいひとの存在がありそう。

shinji2010年10月26日 00:36
まぁ、単純に所有が悪いって言っても、じゃぁ、分配どうするって話になるだけなので。家計に貯蓄があったのは昔の話ですね。貯蓄は企業と銀行に移りました。ピートの前提は10年古い感じ。

折角、たくさん書いてくれたから、まとめてopen なblogにコピペしようと思ってます。良いですか?

まえG2010年10月26日 09:33
ピート@夏への扉さん:

>日本国民の貯蓄は国家/行政府のものではありません。貯蓄している人たちのものです。

(日本の政府って日本国民のものじゃないんですか? なぜ「政府vs国民」という話になるのかわからない…というのはひとまず置いておいて。)

まずは単純な算数の話を。世の中の債務の額と世の中の債権の額は恒等的に等しいです。

日本国民の貯蓄(というと聞こえはいいが、誰かに貸している金)が増えて、日本は海外からの借金がない(どころか貸している)んですから、日本の誰かの借金が増えるしかないですよね?

本来なら、リスクを取って個人から金を借りて投資する企業部門が、デフレで売上が伸びず実質金利の高い今の日本では借金できない(投資の実質期待収益が、実質金利より低い)。

個人も企業も、民間部門の貯蓄(債権)が増えるなら、当然に公的部門の債務が増えるしかないですね。

>僕は国民の貯蓄を政府がいいように使うことには絶対に反対です。

(政府は国民の代表が動かしてるんじゃないの?政府のやることに国民の責任はないの?…というのは置いておいて。)

国の債務を減らすには、デフレを脱却するしかないです。2〜3%程度のマイルドインフレになり、景気が良くなって他の先進国程度の2%程度の実質成長経路に戻れば、名目GDPは年4〜5%増える。フル稼働の水準まで戻る過程では、一時的にもっと高成長が期待できます(現在、フル稼働水準とのGDPギャプは30兆円(約6%)以上あると推定されています)。所得税や法人税の累進構造から、名目GDPが1%増えると税収はそれ以上に増えます。

逆に、デフレになり、高失業で(←インフレ率と失業率には強い逆相関があります)実質成長が阻害されている現状では、税収は大きく減ります。

森公一郎さんの財政赤字カリキュレータ
http://cloudy9.fc2web.com/mgodz.html

ピートさんのリバタリアン的な嗜好にも、岩田規久男先生の「「不安」を「希望」に変える経済学」
http://www.amazon.co.jp/dp/4569790615
「小さな政府」を問いなおす
http://www.amazon.co.jp/dp/448006320X/
なんかは、けっこうマッチするんじゃないかなあ。徹底して小さな政府を主張されてる方ですから。

shinjiさん:

>折角、たくさん書いてくれたから、まとめてopen なblogにコピペしようと思ってます。良いですか?

私としては、是非お願いしたいくらいです。

shin2010年10月26日 12:53
shinjiさん:
>折角、たくさん書いてくれたから、まとめてopen なblogにコピペしようと思ってます。良いですか?

 私も是非そうして欲しいです。まだ日銀との対話が十分ではない感じがしているので、日銀も交えた議論が活発化して欲しいです(命令するしかないってのはなんか悲しいです)。日銀はきっと、リフレ派の主張は百も承知で、それでも『お金を借りて、利子つけて返すのが商売だろう。一人一人がそうすればデフレは脱却するのだ。その原則はできるだけ変えたくないし、物価が下がってるんだから大多数の庶民は喜べよ』って思ってると思いますので、どこまでデフレを放置すべきか、どこまで行ったら対処すべきかの議論が将来に教訓として残るのが望ましいです。

まえG2010年10月26日 14:51
shinjiさん:

>まだ日銀との対話が十分ではない感じがしているので、日銀も交えた議論が活発化して欲しいです(命令するしかないってのはなんか悲しいです)。

うーむ、岩田・翁論争に始まる20年近い論争の歴史を見ると、「対話すれば何とかなる」という希望は個人的に全く持てないんですけどね。

誤解されているのかもしれませんが、日銀は日本国民を苦しめる政策を続けていますが、日銀職員の責任とは言い切れないと思っていますよ。法的に、デフレから脱却すべき理由・日本国民の生活を向上させる努力をする義務など日銀にはないのだし、現状でリスクを取って彼らに得なことなど無いのだから。

しかし、日本の物価をコントロールできる唯一の機関が物価をコントロールすべきインセンティブを持たないというのは制度設計ミスでしょう? それを正すべきだと言っています。

>『お金を借りて、利子つけて返すのが商売だろう。一人一人がそうすればデフレは脱却するのだ。

それはありえませんよね。一人ひとりのミクロな主体が努力するほど、全体が不幸になるマクロの「合成の誤謬」がデフレ不況なわけですから。そもそも利子(実質金利)は日銀が決めるもの、それによって個々の主体は楽にも苦しくもなるものですよね。

「経済を子守りしてみると」http://cruel.org/krugman/babysitj.html
を読めば分かると思いますが、マクロ経済政策でしか解決できません。

> その原則はできるだけ変えたくないし、物価が下がってるんだから大多数の庶民は喜べよ』

「物価が下がる」と言ったときには、食料品やエネルギーなどの支出の価格だけが下がること(←相対価格の変化)ではなく、労働の対価である賃金も含めた全ての価格水準が下がることをいいますよね。だから庶民が喜ぶ理由は別にない。

もちろん全てのものが一様に同じペースで下がるわけじゃなくて(それならインフレだろうとデフレだろうと経済に影響はない)、過去の借金の額は減らない(だからリスクを取る積極的な企業ほど苦しくなるし、新たに借りようという人は減る)し、名目賃金には硬直性があるので失業が生じてしまう。

したがって、インフレとデフレは全く非対称で、マイルドな(年に数%程度の)インフレに計測できるような害はないとされているのだけれど、たとえわずかであってもデフレには大きな害がある。

>どこまでデフレを放置すべきか、どこまで行ったら対処すべきかの議論

なんてのは、専門家の間ではありえないです。放置すべき場合なんて考えられない。

http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20081208
大恐慌の恩恵その3
「デフレーションはマクロ経済的な死の宣告である、ということが理解されるようになった」

だからこそ、欧米英は必死でデフレに陥るのを避けようとしているわけです。合言葉は「日本みたいになるな」。
http://www31.atwiki.jp/anti_deflation/#Q15
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/60?page=2

shin2010年10月26日 15:19
 まえGさん、私がそういってるのではなくて、そう考えているんだろうと私が日銀の意見を想像しているに過ぎないので、ご安心ください(笑)。

 また、どこまでデフレに耐えるべきかという言葉が悪ければ、インフレ率の上限下限がどこまで耐えられるかの基準でもいいです。そういうのが次への知恵になると思うのです。

> 「対話すれば何とかなる」という希望は個人的に全く持てないんですけどね。

 アメリカ人の人々と話す機会が多いのですが、多くの(あるいは一部の?)アメリカ人の尊敬すべき点は、決して対話をあきらめないところなのですよね。ハーバードとかの伝統にそういうのがあるんだと思います。

> http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20081208
> 大恐慌の恩恵その3

 このブログでも述べられているように、こういう時ってセーフティネットの整備のチャンスだと思うんですよね。リフレもいいんですが、現制度がそのまま改善されないのももったいない。転んでもただでは起きないためにも、EITCや所得補助などのセーフティネットが遅ればせながら日本でも整備されることを私は同時に望みます。

Tuesday 26 October 2010

Java/Flash on Mac OS X

iOS 上では Java/Flash は使えないわけですが、Mac OS X では、さすがに使えます。

でも、bundle されなくなるらしい。言い分は、Apple 経由で載せると更新が遅れるかららしいです。つまり、Oracle/Adobeから、取って来いと言うわけ。

いや、でも、Java SDK for Mac って、Oracleからdown load出来たっけ? 今まで、一回も install したことない。Java 6 が遅れまくって困った記憶はある。

つまり、Java/Flashは、HaskellやAlegro Common LISPと同じような立場になるわけだけど、まx、困らないんだったら良いんだけど。Mac と Windows で同じ言語で動かそうと思うと、3rd party 言語を使えってことですか。

 Adoroid では Java
 iPhone では Objective C
 Windows では、C#

ってことになるわけなんだけど、まぁ、別に、どうってことないです。その場で必要なものを使えば良い。AppStore って話も出ているが、

 AppStore で言語系を売るつもりがないなら、僕には関係ない

と思う。AppStore 以外 soft のinstall方法がなくなるなら、Mac OS X は捨てるしかないな。それは、もうプログラムするコンピュータじゃないし。まぁ、それはないんでしょうけど。

そういう状況で大学で何を教えるべきなのかな? 経験的に、

 型推論しない言語は教えるコストが高いから止めたい

とは思います。Java / C++ は疲れる。Scala/D/go は、まだ、マイナーだし。

 JavaScript

って言う手もあるんだよな〜 ゲーム班は、今年は C++/JavaScript なわけですが、既に苦労しているようです。というか途方にくれている感じ?

Monday 25 October 2010

麒麟フリー

割りと愛用してます。土曜日、サンエーでは売り切れてました。ビンもあるらしい。結構、いろんなところに置いてある。400円は高いとは思うが、スナックにも置いてあった。それもありかな。

似たようなものが出てるわけですが、サントリーオールフリーは、僕はだめだな。

この手の炭酸はお腹が一杯になるので二杯目は、ちょっと。ビールだったら、いけるんだけど。

昔もあったんだよね。何故、今年から流行っているのか謎です。やっぱり暑かったから?

Sunday 24 October 2010

産業祭

行ってません。去年は台風でひどかった。今年は情報工学科は高良さんが出展しているようです。ありがとうございます。

 http://seeker-s-eye.blogspot.com/2009/10/blog-post_23.html

昨日のプログラムは、ケレベッキ(トルコ料理)の後、スタバでうだうだデバッグして「ダメじゃん」になって、寝ながら考えたアルゴリズムで、起きて書いたら動きました。そんなものです。でも、結構、うれしいかも。ずいぶんかかったからなぁ。まだ、少し問題は残っているが、マイナーな問題なはず。

うちの奥様がTwitterでケレベッキでの宴会を見つけたらしく、行こうと言うので行って来ました。いろいろ頼んだけど、シークカバブは、普通なので、やっぱり、ひよこスペシャルが良いかな! 割り込んですみませんでした。

サラダが超オリーブオイル。嫌いじゃないです。でも、自分だとこれほどはかけないよな〜 オリーブオイルはコレステロールを下げるが、リバウンドありだったかな。そういえば、コレステロール高くても大丈夫論争があるのね。面白い。

Saturday 23 October 2010

まだ

プログラミング(ちなみにREP)に、はまってますが、

 あぁ、こういうLinkedList 要るよね

で、いろいろやっているうちに、

 やっぱ、いらね

で外すんだが、うまく外せなくて、

 が〜 前の version に revert !

で、

 hg でダメな版を消すってどうやるんだ?

に突入

 hg commit --close-branch

ちなみに、hg 1.2 から。

なんだけど、

 やっぱり、外す

になって、

 外しても動くじゃん

に。いったい、なにやってるんだか。でも、まだ、ちょっと動作が変。

つうか、hg 1.5 出てるのかあ。

ちなみに、Eclipse Helios で Scala Plugin 動かす方法を募集中です。nightly build ぐらいでは動かない。どうも、class not found とか言っているので、nightly build では、package の構成が違うのかも?

Friday 22 October 2010

Linux Desktop

とにかくバイナリアプリケーションが、まったく動かないので、どうしようもないです。なので、商用アプリがほとんどない。

Unix だからとか、ライブラリのパスがでたらめとか、libc がとか、errno マクロがとか、X11のversion依存とか、まぁ、いろいろあるが… まぁ、そのあたりはだいたい解決しているので、

 やる気がない

に尽きると思う。つまり、バイナリアプリケーションをサポートする気がない。なので、

 「Linux Desktop が死んだ」

とか言われても、

 そんな、目指してもないところに文句言われても

ってところでしょう。いや、ディストリに文句言えよとか思っているかも知れないが。でも、

 ソフトウェアバスと言うOSの主要な機能を放棄している
  (もう一つは資源管理)

ことは確か。でも、出来ないわけじゃない。Linux でバイナリアプリケーションがちゃんと動いているものはいくつかありました。Linux Zaurus とかさ。Android もそうだし。つまり、

 メインで開発やっている連中が、そんなところに興味がないので放っている

だけなんだよね。ユーザ側も、たぶん、要求していない。

 動かないならディストリビューション変えれば良い

なんでしょ?

実際、Mac OS X/Windows があるんだから、Desktopで頑張っても仕方がないし。Minix とかと同じ、

 教育用のOS

だと思えば良いんじゃないか?

Linux 廻りは頭がおかしい人も多いので、あんまり同情できないです。自業自得。

今からなら、 Android な バイナリをサポートする Desktop を作るぐらいかな。でも、

 あの人達は絶対にそんなことはしない

でしょうね。

Mac OS XがJava サポートしなくなるのも結構困るが、だからと言って、Objective C 教えるってわけにもいかないからなぁ。VC++ よりは、ましかも知れないが、似たようなもんだし。

Android, Mac OS X, C# って教えるって言う手もあるか。

Thursday 21 October 2010

Dynamic DNS

最近は、沖縄ケーブル (OCN) のプレミアムを使っているので、固定アドレスだったりするんですが、Dynamic DNS使ってます。大学からserveしちゃっても良いんだけどね。つうか、OCN でもdomainあるので、もう Dynamic DNS も要らんのだが。

wget+cron で設定していたんですが、この前のハードディスクトラブルで落してしまって。wgetって、Mac OS Xのdefaultから外されちゃったので、curl 使うんですが… curl のcommand lineって、ほとんど謎。wget の方がdefaultの動作は合理的。Perl で書けって気もするが、まぁ、なんとか。

/usr/bin/curl -s --basic -u mydns00000:PASSWORD -o /dev/null http://www.mydns.jp/login.html

で出来たので、じゃぁ、手元に持っとくかと思って、そこにセーブしようと思うと。既にあるじゃん。もっとも、wget なversionだから、curl で書き直したのは無駄ではないが。

この「探すとない」っで、「作り直して」「セーブ、あるいは仕舞おう」とすると「そこに既にある」ってのは、良くある。最初に「仕舞おうとすると、どこに仕舞うかと考えれば良いはずなんだが、何故か、出来ない。

それは、

 「こういうものが欲しい」「ここにあるはずだ」

ってのと、

 「こういうものを作った」「ここに置いておこう」

のギャップなんだよね。もう一段進まないと見つからないものだ。

Wednesday 20 October 2010

プログラミング4

例の「なんでもやって良い」授業ですが…

前期は、Webサービスやってもらったんですが、微妙に落ちたグループも。技術的にどうこうよりも、

 モティベーション

が難しい感じ。後期は、

 何を作るか

あたりで錯綜中です。いや、何やっても良いんだけどさ。形になってないって言うか。

企画は、年期を要求されるので、やっぱり学生には難しいかも。その当たりを、うまく誘導するのが教師の役割だと思いますが、難しいね。名嘉さんにちょっと出してもらったら、やっぱり、学生のより全然良い。

まだ、二年目なので手探りなところもありますが、微妙。1,2年次でも「プロジェクトデザイン」ってのがあるんだが、そこで何勉強して来たの? と聞きたいところも。

Tuesday 19 October 2010

IPv4 枯渇 / IPv6

  もういままでのインターネットは使えなくなります。
  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1604613700&owner_id=128387

 IPアドレス枯渇カウントダウン http://bit.ly/c8q105

と言うわけで、あと220日ぐらいらしいです。

琉球大学は早めに取ったので class B ですが、返却しても良いかな。外に出しているWebをまとめれば class C で足りるでしょう。class B 売るといくらになるとか考えると面白い。もっとも、そんなことしても、ほとんど影響ないらしい。

 yebo blog: IETFで行われたIPv4停止の実験 http://bit.ly/cf55rh

なんてのもあったらしい。正直、WWWとIMAPが繋がれば困らないでしょ? ssh とか local server は IPv6 only で問題ないし。ネットワーク側でめんどくさいのは、

 DNSとDHCP

ぐらいです。EUI-64が楽なのだが、

 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/v6start/word_v6/20020325/1/

これだと Mac address がバレる。そんなものでセキュリティ制御しているのが時代遅れなのでバレて別に問題ないんですが、嫌がる人は嫌がるだろう。何せどこにいるかが一発。だったら、DHCP v6 しかないが、

 http://ja.wikipedia.org/wiki/DHCPv6

これをちゃんと設定しないといけないわけね。EUI-64が嫌なら、それをクライアント側で使わない工夫も必要。soruce-address なんですかそれ?

うちは、

 EUI-64 を使っているが、DHCPv6は動作してなくて、static なサーバ以外はDNSの情報とずれている

と言う素晴らしい状況です。直せよ。っていうか、DHCPv6と Postgress を連係させれば良いだけなはず。

サーバ側で面倒なのは、

 必ず複数のIPv6が割り振られてしまうこと

抑制できるとは思うのですが、複数割り振られること前提にするしかない。もっとも、Dual stack でいくことは確実なのだから、サーバは、IPv4/IPv6の複数のアドレスを持つのが、もはや当然になります。プログラマが大変? 別に。Java6 のWindows でIPv6が使えないバグはなおったのか? ぐらい。普通は、見えないよ。getaddrinfo 使えば良いだけ。この当たりは、itojun に講義してもらったんだよな〜

クライアントで、困ることは実はほとんどない。IPv6を使ってDNSがタコイと遅くなるぐらい。いや困るか。

で、問題なのは、

 ケーブルTV会社が、IPv6対応する気が、まったくない

こと。NTTや大手のプロバイダは問題ないのだが… あの後向きな人達が何かするとは思えない。プロバイダ変更したいです。でも、トンネルしかないなぁ。大学のVPNで通るはずですが、この間、接続できなかったんだよな。

 NO IPv4 day

ってのは、面白いので、こんどやってみようかな。

Monday 18 October 2010

外国の方が本が高い

ってな説なんですが、

 ハードカバーは高い

です。超絶高い。そもそも、洋書ってボリュームあるのが多い。網羅的なものが好まれるらしい。おそらく、個人では買わないで会社とか研究室で買うんじゃなかろうか? 大学とかでも学生に買わせないで貸与するとか言う話を聞きました。だったらハードカバーになるね。

なんだけど、ペーパーバックは洋書の方が安い。なにせ、この円高だし。

でも、小説でも「巨大化」が進んでいるのは疲れる。もう少し短いのが読みたいかも。文庫でも二分冊800円ずつとかあって、泣きたくなります。

アメリカの教科書の方が網羅的で教科書として役には立つと思う。日本の大学の教科書は授業に合わせてあって薄いんだよね。もちろん、例外もあって、中田さんのコンパイラの本とか、昔の所さんのOSの本とか分厚いものもあった。

翻訳の質の問題もあって、昔よりあまり良くない。これは訳者の性にされちゃうこともあるんだけど、編集者の問題もあるかな。自動翻訳使ってるなんてことはないと思うんだが… 量が多いせいもあるね。そんなわけなので、翻訳は使いにくいです。

ほげほげの本の翻訳が悪いとか書いちゃうと、訳者にぶち当たることが多いので、あんまり書かないようにしてます :-p

Sunday 17 October 2010

テストが8割

WebとかUIだと、大半がテスト。なんだが、

 テストには金を出さない

ってよりは、テストを工数に含めないケースが多い感じ。

プログラムとかスクリプトの大きさの組合せでテストになるわけなので、量的にテストの方が多い。でも、テスト自体は誰でもできます。プログラムできる人の千倍は人材がいると思う。金出せばいくらでもできる部分でもあるね。そこを、

 どれだけ効率的にテストするか

と言うことになると、また面白い。それは、また、プログラマ的な問題になります。

ちまたのWebサービスでも「お前、自分で使ったことないだろ!」ってのが多い。ユーザをテストに使うのもありです。ちゃんと対応してくれるなら許す。いや、二度と使わないのが普通か。でも、

 テストされてないからクソミソにけなす

ってのも、実は、テストがどういうものかわかってないシロートな意見だと思う。自分でやってみろって感じ。

プログラマは、本能的にどこにバグが出やすいかわかっているので、プログラムをテストを書くときには、そこを避けるわけですよ。(ぉぃ) で、他人のプログラムをテストする時には、そこを突く。「お前は既に死んでいる」。ゼロ入れるとか当り前のところからね。

 Android版アプリケーションが直面する、細分化されたAndroid OSの数々
 http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=10/10/16/0115223

これも、そんなものだよな〜 iPhone/iPad の方が楽とかいう意見もあるが、相対的な問題だと思う。

 本来、こういう差異を吸収するのがOSの役割だろ?

とは思うが、差別化につっぱしるのは人間の本能みたいなものだからなぁ。

ユーザってのは、とんでもないことをするものだし、想定された消費者なんて実は存在しなかったりする。それに対応するのは大変だと思う。でも、それが面白い。

 図書館システムのMDIS、岡崎市に契約解除される
 http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=10/10/16/078233

とかも、そういう問題だと思う。

 使ってみる

が基本です。

オープンソースの良さは、むしろ、テストにあると思うけど、そういう視点はあまりないかな。

Saturday 16 October 2010

カレー屋さんの続き

カスタマンダップは、前は伊祖の学園通りにあったんだけど、値上げして潰れたのが印象に残ってます。その後、北谷のトレーラーで復活。ロボキッチンの隣にあった。微妙に「そういうことするの?」と感じましたが、何があったのかは知りません。そして、北前に移転したわけですね。値段は値上げ後ぐらいな感じ。北谷のカレー屋さんは、千円越えが多い。
大山、ラグナガーデン向かいのハリーズは、エビトマが素晴らしかったのだが、もう食べれないのか〜 残念です。
後釜のハバナカレーには、OSCの時に行ってみました。辛さが10倍とかある。10倍って頼んだら、学生がTwitterに「10倍でも全然辛くありません」なので、その場で20倍に変更! でも、ハリーズの激辛ぐらいでした。100倍でも作りますみたいなこと言ってたが、別に、そういう追求ではありません。ハリーズの激辛ぐらいがちょうど良いかなぁ。
プレミアム外して日記が検索できなくなったので、copyしているbloggerの方の検索を使ってます。古い方が検索にひっかからないのはあれだが〜 mixi backup は、最近使ってないな。

Friday 15 October 2010

デフレが悪

って言うのは、まぁ、良いんですが、

円高が進んでいる状況で値下げするな
とは言いにくい。「日本は給与の下方硬直性があるから大丈夫」っての言うのは政府が率先して破った。そして、
公務員の給与をさらに下げろと言う人は多い
少なくとも下げないと言うのに賛成な人はいない
さらに、
準公務員でも、人事院勧告に沿って下げろ言う理事が多い
最低賃金引き上げ反対を主張する人も多い
一生懸命働いて給料上げてもらうって感じにはならないことは、就職する側もわかっていて、どうせ給料下がるなら、その分、楽な仕事が良い。と言うのが、他人の給料を下げても良いと言う世論に繋がっているのかも。もちろん、自分の給料が下がるのには反対するんでしょうけど、あんまり大きな声で言わない。だって、
給料の額よりも雇用が大切だから
ってことは、
日本国民は全体として、給与減主導のデフレを望んでいる
ってことなんじゃないかなぁ。それに逆らっても仕方ない気もする。流れに逆らう経済政策って成功しそうにないよね?
インフレターゲットとかの主張って、
机上の空論
だと思う。3%のインフレにしようとか言うだけで世の中が動くわけないです。それは、こんなところで「デフレは悪だ」とか書いて世の中が動かないのと同じ。 直接的には、
日銀の国債買取りを(インフレターゲットの分だけ)増やす
しかないと思うが、誰もババは引きたくないだろうな。総量規制よりは緩やかな経済政策だとは思いますが、怖いよね。
少子化でも成長可能って言うのは僕もその通りだと思いますが、学校に入る人は取りあえず減っちゃうので学校の成長はないです。
と言うことは、
「デフレで仕方がない。デフレで良いよ」
ってことで経済政策を考えた方が良い?
住宅ローンの金利が下がるのにしたがって家賃も下がっているはずですが、硬直なのは家賃だったりするので、
賃貸住宅の固定資産税を下げる
ってのは良いかも。
給与を上げずに、公務員を増やして可処分所得を増やす方が受け入れられやすいかも。
小学校を10人学級にする
非常勤なお巡りさんを交番に常駐させる
とかを失業対策にするとか思い付きますが。
結局、ばらまきなんだけど、BIとか最低賃金引き上げよりは、日本の風土に合ってるのかな?

Thursday 14 October 2010

カレー屋さん

今日も、行こうとしたお店二つに振られて、浦添学園通りのカフェネラミットに。ここはタイカレー。美味しいんだけど、これだと学生はご飯が少ないだろうな。カレーの量は多い。

ロボキッチンは、北谷から牧港に。ガレージの奥でわかりにくいが、メニューは「チキンカレー+ナン+ラッシー 500円」のみになったようです。

カスタマンダップは、北谷のところから北前に引っ越したんですね。あ、でも、写真が見当たらんな〜

昨日は、ハリーズはご飯がなくて、キッチンココナッツは貸切りだったしなぁ。で、Manten に行きました。

最近、こんなのばっか。土曜日は、和楽、風雲、東江そば、麺や天と閉まってて、かなり困りました。

困るぐらい全然問題ありません。

Wednesday 13 October 2010

五十肩

痛いです。と言っても、大した痛さじゃないんだけど。前は腕を上げると痛いって感じだったが、今回は、ずーっと微妙に痛いって感じ。上着着る時が、ちょっとつらい。

アンメルツじゃなくて、なんかそれっぽいもの(バンテリン系)出してもらったんですが、少しは楽な感じ。

でも、ワイシャツにネクタイ締めちゃうと、一旦、ネクタイ外すしか塗る方法がないです。

ま、そのうち治るだろうってなところ。石灰説とか筋力不足説とか、いろいろ勝手なこと言われてますが、取りあえず医者にはいかない方針です。

Fedora 13 は、Live CD 中心の配布になったのね。そっちのインストールは楽勝らしい。大きさも小さいし。

OpenSolaris って消滅したんですか? ZFS はどうなるんだろう。Plan9 とか、学生にマイナーなものを勉強させるってのも嫌いじゃないんだが。それは自分の趣味でどうぞ。

Tuesday 12 October 2010

授業開始

いや、先週からですが。実験はさらに来週から。大学はゆっくりだな。別に休みだからと言って、先生が休みってわけではないんだけど。

OSの課題は、Mac OS X で仮想イメージを作って、PCクラスタで動かすだけです。VMware Player が入っていれば楽勝なはずです。Xen は、使いたくないなぁ。なのだが、何が動くか良くわからないところが。

Fedora 13 ですか。過年度生のマシンは非力なので、ちょっと厳しいかも。まぁ、工夫してくれ。

Monday 11 October 2010

EverNote で名刺管理

写真撮ってEverNoteに放り込むようにして、現在、114件。名刺が役に立つ職業ではないのですが、それでも、たまに便利です。EverNote の日本語OCRは不評のようですが、始まったばっかりだし、こんなものでしょ? まぁ、ようやっと使えるようになったと言う感じです。

iPhone 3GSで撮って転送なのですが、iPhone から転送すると激遲。なので、一旦、Mac に読み込む方が良いみたい。iPhone 3Gではマクロが使えないのでダメです。iPhone なのは、日付と場所が入るからですね。と言うことは、

 もらったその場で写真を撮って返す

が良いと言うこと。解像度的には3GSで十分です。はみ出させないことと、水平に撮らない。縦横認識が狂うと面倒です。片面しか撮らないけど、僕とかは表と裏(英語)が少し内容が違うので、本当は、裏表両方撮った方が良い。いや、やらないな。名前の読み入れない名刺は死んで良いとか思わなくもないです。メールアドレス見て読みを確認とか、良くある。縦書きの名刺はOCR全滅です。

「名刺を返すタイミング」が難しい。入りませんとか思われるっぽい。いや、そんなことないのだが、そんな風に言う人も。冗談ですが。

Bump でも良いんですが、Bump 使っている人なんていないよね? しかも、iPhoneのAddress Bookは使えないし。

プレミアムにしないと、過去の写真をOCRしてくれないらしいので、仕方なくプレミアムに。そろそろ切ろうかな。Updateしろと言われたら切るつもりです。EverNote 社でも、そういう風に使えと言っているみたい。

iPhoto にも OCR が入る日が来るのかな?

Sunday 10 October 2010

なんか世間では三連休

らしいんですが、昨日もかなり飲みすぎた。早くから飲むのは苦手。18時から1時ぐらいまでは飲んでいたらしいです。最後のいつものお店では、かなり出来上がっていて、超御機嫌だったらしいです。楽しかったです。

地球屋は「もつ鍋」とか福岡っぽい創作料理らしい。残波が入れられていたので、勝手に菊之露に変更。一昨日も、そうすりゃ良かった。なので、かなり飲んだのですが今日はだいじょぶだった。

いろいろやらなきゃいけないこともあるが、なんとなく1/100 Zeta Gundam ver. 2.0 を出して来てみたが、あんまり作る気がせず。この前の GP03 より部品多いし〜

Saturday 9 October 2010

今日も飲む予定です

今日は、

 地球屋 安里駅前店
 http://chikyuya.communelab.asia/site/main.html

18:00かららしいです。安里だと、二次会は、たぶん、あそこだな。開いてるのかな?

昨日は調子良く飛ばして、12時ぐらいには、すっかり出来上がってました。でも、残波は、少し苦手かも。

谷口さんには「河野君は、やり方がへた」とか言われましたが、別に、無理にやろうとしてないですよ。その辺りは、最初から諦めてます。つうか、最近は「無駄に怒るのは(血圧に悪いので)やめよう」キャンペーン中だし。

Friday 8 October 2010

コンパイラの授業

なんか、面子がソフトウェア工学の授業と同じなんですが… 今回は5人。

そう言えば、例題を Intel 64bit 対応にした記憶がないが、何故か、既に作られている。いつ、作ったんだろう? 授業中にやろうとして、できなくて、授業が終ってから動いたような記憶が〜 そんなんで良いのか?

Intel 64 になって、program counter relative ができるようになったのね。素晴しいです。出力コードが読みやすい。

idivq なんて命令もあるのか。って、去年自分でやったことを、ほとんど忘れてる。

CASLなんて良いから、Intel 64教えて欲しいような気がする。もっとも、組込み系では、IA32 のまんま? いや、今は ARM の方が多いのかな。

arm は、Mac OS X で、どうやって動かせば良いんだろう?

Thursday 7 October 2010

今日は飲みません

でも、明日と明後日は既に予定が入っているらしいです。

最近は、早くから飲むのは、ちょっと苦手だな。夜10時ぐらいからの方が良いみたい。早くから飲むと長く飲んじゃうからね。

でも、OSCで狂った昼夜は、二日続けて飲んだので、だいぶ戻ったみたい。そういう効果があるね。

Wednesday 6 October 2010

牛丼

昔から愛用していますが。徹夜でたこな学生の面倒を見た後の朝の牛丼がうまい。みたいな。

学生時代、夜中に雪見しようとか彼女に呼び出されて、雪見しながら牛丼持ち帰りを食べようとしたら、「そんなもの食べちゃダメ」ってひっくり返されたことがある。ひどい。別れて正解だっとは思います。

吉野家が好みです。あの牛とは思えない、絶対、豚だろって言う色の薄いのが良いです。今の豚丼の方が、昔の牛丼に近いと思う。

なんだけど、値段設定が、豚丼よりも牛鍋丼の方が安いってのはどうなの? と言うか、牛丼と、牛鍋丼、写真では区別付かないんですが。この前は、値段見ないで注文して、牛鍋丼の方が安いのでショックでした。今度は、そっちを頼もう。

Tuesday 5 October 2010

レンチキュラーレンズ

昔懐かし〜 あの、グリコのおまけにとか付いて来たシールですよね。かまぼこ型のレンズが付いていて立体的に見えたり、絵が切り替わったりする奴。

それの大きなものでメガネ無しに立体テレビ。 なんていうか、縁日の屋台的技術な感じ。そういうの好きだけど。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101004_397954.html

Monday 4 October 2010

地デジ

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=833922158&owner_id=2510

「ちゃぶ台返し」
 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0806/09/news018.html

が引用してありますが、今もあまり変わってないかも。結局、2009/12 まで RD-Z1 だった。テレビは4:3(34inch)だったりするんだけど、レコーダが地デジ対応なので問題ありません。

それでも、チャンネル切替えとレート変換の問題は新しい機材ではだいぶましです。

コピ10にはなたったが(WOWOW/スカパーHDはコピワン)、ディスクから書き戻せないのはなぁ。でも、それも書き戻せるようになるらしい。コピワン扱いだけど。だからコピ10は、ダメだって言ったのに。コピー対策としては、まったく意味がなかったらしい。結局、ネット上にはコピーが出てる状況。真面目に使っている人が馬鹿見ているだけ。コピフリで放送してくれ。P2P対策としては、それでも同等な強度なはずです。

地デジはBSデジタルより画質は悪いわけなんですが、放送局側のエンコードが良くなっている気がする。昔は、地デジは汚いと思ったものだが、今は、我慢できるかも。いや、もともと、デジタル技術って、

 悪い画像に慣れる

と言う技術だった気がする。はっきり慣れましたよ。今は「BSデジタルはレートが高すぎて使いづらい」と言う感じです。スカパーHDの圧縮しまくりで良いです。ファイル小さいし。

DLNAもDTCPとかでデジタルでも一応見れるようにはなった。OS Xでは見れないが。つまり、ハードディスクに入れておけば、どこのテレビでも見れる。無線LANでも地デジならぎりぎり見れます。スカパーHDなら楽勝。

地上波をデジタル化する意味があったかと言うと、ワンセグは良かったんじゃない? 見てる人は結構いるみたい。16:9 になったり、そこら辺のお店のテレビがHiVisionになっていたりするのは良い感じ。昔みたいにボケボケテレビだったりするよりか良いです。

ただ綺麗なだけってどうよ、ってところもあるが、「買い替えるとHiVisionになる」ってのが良い感じ。32inchとか4万円らしい。40inchで6万円。46inchぐらいが欲しいかな。そのあたりだと10万円超なので、少し考え中。でも、もうあまり考える値段でもない。衝動買いの範囲です。

地方放送は、CS/BSで吸収するとかの方が予算的には安く付いたはず。雨が降ると見れないて言う問題はあるけど、地デジも雨には弱いし。衛星だけに天文学的に安くついたはずです。どこに行っても沖縄のテレビが見れるとか良かったよね。龍神マブヤーが全国で見れる。そういえば2が始まっていたな。

Sunday 3 October 2010

ちょっとお休み

別に、特に忙しかったとは感じないが、OSCの前日に朝までプログラムしたのは、まずかったかも。

原因不明なんだけど、PS3上のレンダリングが、速くなったり遅くなったりするんだよね。frame bufferの初期化の仕方で変わったり、変わらなかったり。普通の並列処理は、それなりの速度が出ているので、TaskManager側は問題ないんだが。まぁ、そっち側もいろいろやることはあるらしい。仕事があるのは良いことだ。

ビール不足なビーチパーティの後に、E-en に行って妻と合流した頃には、強烈に眠くて、風呂に入りたかった。潮風でべたべたみたいな。

家に帰ってから風呂に入って、それから10時間寝てたらしいです。休日らしいね。

(死んだ子供の歳を数えるようなことはやめようよ〜 と思うが、昨日は、itojun の40歳の誕生日だったらしい)

Saturday 2 October 2010

オープンソースカンファレンス沖縄2010

去年と、まったく同じ場所です。ちなみにポスターも三枚中二枚は同じ。手抜きです。

つうか、10年前にも同じデモだった気もする。その時には、初代プレステだったけどね。

夜中にいじったら、少しは早くなったような気もするが、どうも状況が良くわからない。いきなり5倍速くなったりする。と言うか、突然、5倍遅くなる。アライメントだったら、SPU側で落ちるはずだが。もっとも、怪しいコードがいろいろ。

もっとも、Sort とか Word count は安定してスピードが出るようになったので、基本的なTaskManager は動いているようです。ソフトウェアレンダリングとかフレームバッファが怪しい動きをしているわけだね。

とか言いながら、昨日の昼間は別なプログラムいじっていったしな。そっちも、98%動いたと思ったら、直していくたびに動かなくなったり。分散プログラムは難しい。

あ、パスワード見えてるし、そこ、写真撮っちゃダメ。

ライトニングトークが、まだ、一人しか集まってないらしいです。

夜のビーチパーティが楽しみだ。