Sunday, 2 July 2006

ネット音楽の互換性



まぁ、よく、恥ずかしげもなく非互換、囲い込み路線を持ち込むよね。ビジネス的に正しいから、やって良いのか? 特に、Sony と Apple。そもそもビジネス的に正しいのか?

それを排除するのは、法律しかないわけだし、政治家がやるべきことだよね。囲い込みが公正取引とは到底思えないわけなんだから、フランスの規制は正しいと思う。フランスだけなら、Appleがフランスから撤退して終りだろうけど。

結局、ユーザの利便性にそっぽを向いた商品やサービスが最終的に支持されることはないわけで、こういうことを続けていけば、逆にインターネット上の無料のデータ交換が主流になってしまう。逆に互換性をちゃんと維持すれば、価格は「ちゃんと」ユーザと提供者の市場原理によって決まるわけだから、ユーザはリスクのある無料データ交換に逃げる必要はないわけなんだけど。

VHS/βと違って、物理的な非互換性は存在しないんだから、音楽レーベルの囲い込みを、そのままフォーマットと著作権規制に持って来た経営者の戦略が悪すぎるのだと思う。物理的非互換性の競争に負けた時のコストは大きいけど、フォーマットはコストは低いよ。

決裂したアップルとソニーの協議の内容が何だったかは、もはや知り得ないわけだけど、ジョブズがふっかけたことは間違いないし、ふっ掛けられてもソニーは乗るしかなかった筈だろうとも思う。その結果が囲い込み合戦だとすれば、Apple と Sony はユーザを忘れて商売している馬鹿者たちと言われても仕方ないと思う。

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