Monday, 1 August 2005

CM スキップ (fj.soc.media)



it.nikkei.co.jp に「メリットなきCMスキップ」とかあったし、
電通の「レコーダーでCM認知は下がらない」とかもあったので、そ
のあたりをちょっと。

この放送局の「リアルタイム視聴重視」「CM重視」ってのは、まぁ、
一つのビジネスモデルだよね。それがテレビ広告費年間2兆円なわ
けなんだけどさ。人口で割るのはばかげてます。世帯数で割るべき
だよね。で、だいたい年間4万円程度なわけ。

確かに、映画見るのに年間4万は使わない。人によるだろうけど。
でも、NTT/BB/携帯の通信費が1世帯4万で収まっていることは、も
うありえないと思う。なので、その金額自体は相対的に、たいし
たことない、つまり、なくなっても良いものだと思う。実際、WOWOW
とかスカパーとかにお金を払っている人は「もっと」払っている
わけだから。(でも、なおかつCMも見せられるけど)

既に新製品の情報を「ぼーっとテレビを見て得る」なんてことをや
っている奴はいないです。少なくとも、流行を先取りするような人
達がそういうことをすることはないです。WWWで検索する方が早い
んだから。

その2兆円を、企業は、蓄積して意味のある情報とか、VODとかに費
した方がよっぽど良い。あるいは、広告費を製品開発とか営業に廻
した方が良い。実際に、スポンサーがそう考え出したら、テレビ放
送局のビジネスモデルってのは、もはや、未来はない。そういうモ
デルにしがみついて潰れるのは勝手だと思うけど、消費者や他の業
者に迷惑をかけないで欲しいと思う。

じゃぁ、テレビ広告費が出なければ、テレビ番組はどうやって作る
のか? それは、もちろん、

テレビ番組がそれ自体、価値があるように作る

それしかないです。当り前だよね。

音楽もそうして来ました。映画も。プログラムだってそうだ。プロ
グラム書くのにCM入れるか? 確かに、雑誌には広告が入ってます。
でも、広告収入に頼って、

質の良い作品を作らないでも良いことにあぐらをかいてゴミを作って来た

放送局や雑誌社に、同情する人は誰もいないです。地上波のバラエ
ティ番組なんて見てる奴なんて本当にいるのか? 点けっぱなしには
まった人が流しっぱなしにしているだけだろ?

リアルタイム性、CM依存

がテレビ番組自体を歪めて来たわけで、それを乗り越えないと、テ
レビ放送局の未来も、テレビ番組の未来もないです。

まして、「CMを見ることを強制する」あるいは「タイムシフト」や
「蓄積型」のサービスを妨害するってことを、テレビ局に許しては
ならないと思う。それは他業種への妨害です。

No comments: