Friday, 20 April 2007

無線LAN 水平、垂直分割



公衆無線LANサービスが日本で始まってからもう6年。事業者やサービスの数は増えたが、肝心のユーザーの伸びは今ひとつだ。一体、何が問題なのだろう?

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0704/20/news008.html

というわけですが、有料公衆無線LANサービスは、もうやめようかとか思ってます。

HotSpot/Fletspot/MobilePoint は、下位層は一緒になったはず。なんだが、サービスが分離しているのは相変わらず。いろんなサービスに重複して入るのは、やっぱり高すぎるし、無駄だと思う。だったら、多少遅いが、良くメンテナンスされているPHS/Willcom の方がまし。

無線LANは、物理層とデータリンク層を提供するわけなので、上位のプロバイダとかとは分離されるべきだと思う。別に一社にしろと言うわけではないが、その部分をユーザに見せるのはおかしい。無線LANインフラは、電波の状況を見ながら、専門家が調節するべきものなのだから、その技術を@niftyやSonetに売れば良い。物理回線を消費者に売ってどうする?

そもそも、ネットワークは「全部につながってナンボ」なんだから、ユーザから見た地域分割ってあんまり意味がない。 一方で、物理層データリンク層は、「その土地の、どこそこの電信柱」の世界なのだから、直接的に地域分割されている。大阪の業者が沖縄の電信柱の面倒を見るわけないわけだし。

でも、ネットワーク層まで接続してしまえば、どのプロバイダに繋げようが自由。どうせ PPPoE で接続するんだから、実は、もうそうなっている。

ということは、特定の無線LANサービスしか使えないアクセスポイントってのは、競争を阻害する囲い込にすぎない。その囲い込が、相対的な公衆無線LANサービスのカバー率を下げているわけだし。

こういうのを是正するのは政府の仕事だと思う。道路作るより安上がりで効果的だよ。

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