Wednesday, 18 April 2007

父の思い出



なんか13回忌だったので。

父は、7人兄弟の次男で、ギター職人の長男と良く一緒に遊んでいました。バイクとか車とかカメラとか。喧嘩も良くしたらしい。二人の喧嘩で壊したギターの修理をしたのが、きっかけで、長男はギターを作り始めたそうです。そのおかげで、家業をついだのが次男の僕の父だったというわけ。でも、僕は家業は継ぎませんでした。父は建築家になりたかったらしい。

お正月とか、なんとか理由をつけては兄弟で集まって宴会やってました。最後にはギターを出して「Dマイナー(のみ)」で演歌を歌うと言う感じ。父は割と話がうまかったらしく、周りの評判は良かったようです。で、その別な部屋で、嫁さん達が集まって、男どもの悪口を言うというパターンですね。酒飲んで話すと楽しいってのは、僕は、今ごろになってわかった感じ。

父と息子ってのは、まぁ、仲良くはならないものだけど、別に仲が悪いというわけでありませんでした。結局、全然、違う職業になったので、喧嘩のしようもなかったし。二階の部屋で、テレビとコンピュータ繋げて自作キーボード/ディスプレイドライバのテストをしている時に「それ、いったい何しているんだ?」と聞いたくらい。スクロールのテスト用に、ものすごい勢いでキーボード打っていたから。で、「わかんね」と言って、さっていく感じでした。僕も、木材の乾燥とか塗装とか良くわからんし。

父の家具のデザインは、北欧風家具のコピーなわけなんだけど、当時のバブルの影響もあって、ハカランダ(当時はそれほど高くはなかったが)とガラスの組み合わせとか、大理石のトップのテーブルみたいなのが印象に残ってます。技術的な点の方を誇りにしていたようだが、デザインそのものには、あまり自信を持っていなかったみたい。デザインの教育を受けたわけではないからなぁ。工場を閉めてからも、欲しいと言う人に売ってしまったようで、実家にも残ってません。そういえば、コタツ板は工場で作ったものかも。

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