Saturday, 17 February 2007

宇宙へ行く方法(何故、宇宙に行くのか?)



そんなものに金使わないで貧乏人にばらまけってな話がちらほら。でも、「カーター破局」があるので、人類に未来はないので、現状維持とか、みんなが幸せにってのは人類的には意味がないと思う。

と言うか、種族の段階みたいなのがあって、人類は種族としての頂点にいて、「何ができるのか」ってのを示す段階なのだと思う。まぁ、いわば、花を咲かせる時期なんだよね。月に行ったってのは立派だけど、なんか、もう少し。前に書いたのは「火星に生命を送る」って奴。人類の次の段階の生命が「火星人を見つけられる」、そして、それが「前の文明の遺跡」だとしたら、なんか凄いと思う。それは誇りに思えるだろうと思う。

でも、それにはだな、「推進剤を使ったロケット」ではだめです。それには「質量比」ってのが付きまとうから。http://tinyurl.com/3ap94l

 (到達速度)=(噴射速度)×log(質量比)

ってわけで、地球の脱出速度(11.2km/sec)を得るためには30倍ぐらい。つまり、1/30のものしか月に持って行けない。だから、ロケットはあんなにでかいわけ。

そんじゃ、他に宇宙にいくどんな方法があるかって言うと、

 マスドライバー http://tinyurl.com/3blfxm

ってのが一つあります。Linear motor car の巨大なものを作って、それで脱出速度を作るってわけ。他にも軌道エレベータとかあるが、軌道エレベータは、今ある物質の強度では作れないので×。 http://tinyurl.com/dluyt


マスドライバーは、人間が乗ろうと思うと、加速度の限界があるので数十km以上の大きさが必要。赤道の海上に設置して、最高高度で1万メートル(10km)ぐらいまでの建造物を作ると良いと思う。が、それでも、ちょっと足りない。100km まで高度をあげられれば、空気もだいぶ減るので、うれしいんだが。もっとも、100km まであると、それは軌道エレベータに近いものかも知れない。

信頼性が高くなれば、放射性廃棄物とかを宇宙に打ち出して捨ててしまうなんていう技も可能。太陽に打ち込んでもいいが、ラグランジュ点ぐらいに置いておくのが礼儀か?

打ち出しのエネルギーは、マスドライバにそって、ものを落とす重力エネルギーを使う。つまり減速にも使えます。実は、マスドライバってのはエネルギー的にも安上がり。もっとも、狙いを外したら、大爆発〜 みたいなところもあるけどね。

でも、そんなに苦労するのは地球だから。一旦、月とかまで出てしまえば、脱出速度は2.4km で、質量比は2ぐらい。ほとんど真空だから、マスドライバー作るのも簡単。環境保護団体もうるさくないだろうし。

要するに地球を出るのが大変なだけ。一旦出ちゃえば、かなり自由に行き来できます。時間はかかるけどね。しかも、一旦宇宙に出てしまえば、物質もエネルギーも豊富。太陽エネルギーでもいいし、He3の核融合でもいいし。広さもたくさんあるので、廃棄場所にも困らない。どんなことしても、汚染とかの心配もない。

人間が住めない場所であることを除けば、(唯物論者の)天国みたいな場所なんだよ。一番良いのは、人間であることを止めていくこと。電子頭脳とかだね。

でも、そのためには、まず、作るのはマスドライバーだろうな。月にロボット送り込んで、月を先ず何とかするとか言う手もあるが...

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