Monday, 28 January 2013

トンデモ

嫌いじゃないですよ。そもそも、僕自身、いろんなところからトンデモ認定されてるし。

SFファンだしね。スペースオペラは相対論を否定するところから始まっているんで特に抵抗無いです。そうそう、トンデモじゃなくてSFだと思えば良いんだよ。

相対論のトンデモは多いが、量子力学はほとんどいない説というのがある。量子力学理解できるくらいならトンデモに落ちないか。相対論は線形代数とマックスウェル方程式。量子力学の方はハミルトン。量子力学の方が一階微分なので簡単じゃんという気もするが、確率解釈が難しいのかな。

量子力学を真正面から扱った SF は珍しい。イーガンの宇宙消失ぐらいかな〜 観測問題を扱っているのは、これぐらいだと思う。当たり外れはともかく。

「新しい皇帝の心」は、僕はSFだと思う。観測に対応するのがホワイトホールだというのは、いかにもSFっぽい。当たり外れはともかく。

実験に合わなかったり計算出来なかったりする理論に罪はないと思うんだ。今の理論だって限界はあるわけだし。実際、標準模型でも高エネルギー領域では違う振る舞いをしているのだと思わないと話が合わない。そこで違う振る舞いをしても実際の観測には影響がでないってのが繰り込みなんだと理解してます。いや、もちろん、紐理論使えば大丈夫とか言う人たちとかもいるわけだけどさ。

東電原発事故でも色んなトンデモが出たけど、トンデモ自体に罪はない。自分で判断すれば良い。人に押し付けたり、現実と乖離したり、無駄なお金使ったりするのが悪なのはそうだけど、トンデモで癒される人がいるなら、それでもいいかな。

沖縄でもユタさんとか霊地とかいろいろあって、それをトンデモと言っても良いけど無理に否定しても世の中が生きやすいとは思えない。水の話とかも「どあほ」だとは思うけど、強力に文句を言うより「ちゃんと実験しましたか?」ぐらいで良いんじゃないかと思ったりします。あんまり害ないよ。

ただ、トンデモな人たちも自身の整合せには気を付けて欲しいとは思う。矛盾からは何でも導出できてしまうので。

一方で、細かい不整合にこだわって「ほら間違っている」とかいうのも微妙。その手の細かい不整合をつじつま合わせする仕組みがあるからね。ある程度、現実と整合性があれば、その一致したところから議論する方が良いね。「はい、論破」みたいなのは、不親切。

人が何を信じるかは自由であって、社会的不整合がなければ、そっとしておけば良い。そんな感じです。

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