Monday, 14 October 2013

連環宇宙 RCウィルスン

というわけで一気に読み終わりました。いや、他にするべきことはいろいろあったんだが。最近だと、こんな風に一気に読むのは珍しい。こっち読み終わっても、やっぱり無限記憶の方を思い出せない。あんまり関係ないみたいです。

時間封鎖でも二つの話を交互に混ぜる方式で、連環宇宙もそうなのですけど、時間封鎖よりは読みやすい。作者の力量が上がったのかな。1万年後に目覚めたアイザックとタークの話と、連環宇宙の今の矮小な感じのする話が並行に走って、最後は、仮定体の話に行き着く感じですね。

これはマップスみたいな話だなと思いましたが、この手の大風呂敷は良いね。一気に読めたぐらいに面白かったけど、全体的にはゆっくりと進む話でした。この手の大風呂敷だと、どんどん加速していく宇宙船の話とか、ゲイトウェイとかあったか。

地球温暖化による環境破壊ネタも出てきますが、Under a green sky が元ネタらしい。そこまで環境を破壊できるだけの力が人類にあるとも思わないけど、既に大気の組成はわずかだが変えてしまっているからなぁ。かなりの動植物を絶滅させているし。僕らの子孫は、おそらく、うなぎは食べれない。

意識や感覚を共有するガイアものでもあるんですけど、アシモフと結論が逆っぽい。面白い。Twitter とか人と人をつないでいる割に世論とか構築できてない感じなので、ちょっと脳にチップを埋め込んだくらいでは人は変わらないだろうな。

いくつか無理筋な部分もある。無限記憶よりは、はっきりした物語なので、思い出せなくなることはないと思いたいが…

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